レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.09.08 06:45
更新日: 2018.09.07 20:21

WEC富士プレビュー:群雄割拠のLMP1ノンハイブリッド勢。シーズン後半はクラスの雄、トヨタに肉薄か

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | WEC富士プレビュー:群雄割拠のLMP1ノンハイブリッド勢。シーズン後半はクラスの雄、トヨタに肉薄か

 ロシアのSMPレーシングも、レベリオンに匹敵する力を持つチームだ。彼らのマシンBR1は、ロシアのBRエンジニアリングが開発したとされているが、シャシーはシングルシーター界の雄、イタリアのダラーラ製である。

SMPレーシングの11号車BRエンジニアリングBR1
SMPレーシングの11号車BRエンジニアリングBR1

 開幕戦スパではオールージュで“離陸”するアクシデントがあったが、その後改良が施されル・マンでは終盤までノンハイブリッドのトップを争い続けた。エンジンはイギリスのAERが開発したターボを搭載するなど、NAのレベリオンとは違うアプローチが興味深い。

SMPレーシング所属のジェンソン・バトン
SMPレーシング所属のジェンソン・バトン

 また、ドライバーにはジェンソン・バトン、ヴィタリー・ペトロフといったF1出身者に加え、元トヨタのステファン・サラザンを迎えるなど、レベルは全体的に高い。ル・マンではマシントラブルやクラッシュで結果を残すことができなかったが、速さはレベリオンに匹敵。今後の成長が楽しみなチームである。

 その他にも、SMPと同じくBR1シャシーを使いながら、ギブソン製NAエンジンを搭載するドラゴンスピードや、イギリスのジネッタ製シャシーに、フランスのメカクローム製ターボ・エンジンを搭載するCEFC TRSM、そしてニッサン製エンジンを載せるバイコレスなど、LMP1ノンハイブリッドは百花繚乱だ。

 開幕2戦では信頼性もパフォーマンスも不足しトヨタと対等に勝負をすることはできなかったが、その後性能調整策であるEoT(技術の均衡)が推し進められ、シミュレーション上ではTS050とのパフォーマンス差がゼロになった。これで信頼性が高まれば、総合優勝の可能性もゼロではない。

 今後は富士6時間を含むすべてのレースで、トヨタに勝負を挑むLMP1ノンハイブリッド勢の力走が見られるはずだ。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 
 WEC第4戦富士の概要やチケット情報など、詳しくは富士スピードウェイの公式ホームページまで。


関連のニュース