ベントレーは昨年の夏、IMSAが統括する北米シリーズのレギュレーションに興味を示すとともに、非常に重要な北米市場でのプログラムを調査している段階なのだと明かしていた。そしてガッシュによると、ベントレー・コンチネンタルGT3に搭載している4リッターV8ツインターボエンジンがDPiに適合していると見ていたのだという。

 また、すでにボディデザインについての研究作業も進められていたということだが、母体であるフォルクスワーゲンの“排ガス規制逃れ問題”が発生した影響でプログラムがストップすることになってしまったのだという。

「議論できていないことがたくさんある。ただ、みんながグループの現状を注視している」とガッシュ。とは言え、「現在もGT3のプログラムに注力できていることをうれしく思うよ」と話した。

 ガッシュは、ベントレーが総合優勝を争うチャンスがあるからこそ北米でのLMP2/DPiのプログラムを目指すのだと話している。

 一方でガッシュは、5月末に開催されるニュルブルクリンク24時間に、ワークスチームであるM-スポーツ・ベントレー・チームが参戦しないことも認めている。昨年はドイツのHTPモータースポーツが、ベントレーのバナーのもとでニュルに参戦しており、今年もC.アプト・レーシングが2台のワークスサポートのもと2台を走らせることになる。ただしガッシュは、この件とフォルクスワーゲンのコストカットとの関連性は否定している。

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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