記念撮影に参加したGAZOO Racingの友山茂樹プレジデントは、ル・マンでの勝利をGRブランドにつなげたいと語ったほか、2020年からWECに導入される“ハイパーカー”に、1月に東京オートサロンで発表したコンセプトカー『GRスーパースポーツ・コンセプト』を導入する意向を示した。
「2020年、WECはレギュレーションが変わり、“ハイパーカー”というもの(クラス)が誕生します。これは市販スーパーカーのシルエットを使って戦うものになりますが、ここに今年(2018年)オートサロンで発表したGRスーパースポーツを出していきたいと思っています」
「今後、TS050で培ったものがダイレクトに市販車に出てくると思います」
最後にトヨタ自動車の豊田章男社長は「3年前から、このチームはいろいろな苦労をして、改善もしてきました。ハイブリッドカーの“3つの力”を使って、ル・マンで優勝したんだと思います」とチームの戦いを総括した。
「ひとつはエンジン、ひとつはモーター、もうひとつはここにいるファンのみなさんをはじめ、(ル・マン初挑戦から)33年間、待ち続け応援し続けてくれた皆さんの力だと思っています。本当にありがとうございました!」
記念撮影にはル・マン24時間の優勝トロフィーも持ち込まれ、その大きさにWRCを戦うオット・タナクやマルティン・ヤルヴェオヤも驚いた表情を見せたほか、記念撮影終了後にはトヨタの悲願を成し遂げたマシンをひと目見ようと、多くのファンがマシンを囲んでいた。


