「今回のウラカンでの初テストでも気負った表情はなく、リラックスしてチームと溶け込み、会話も問題なかったのが好印象だったね。タイムも問題なく、コスタと同等の速さとコンシスタントなラップを重ねており、イタリアGTで戦うだけのポテンシャルは備えていると判断した。我々は来年の活動を見据えて、ユウキの今回の挑戦を、チームとして一丸となって、大切に戦っていきたいと思う」

 また、初めてのGTカーレースを海外で戦うことになった根本は「今回ZAPSPEEDさん、KCMGさんのご協力とご理解のもと、イタリアでのVSRオーディションに参加させて頂けることになりました。日本のレースではVSRとはチームは違うのですが、同じZAPSPEEDの仲間として戦っており、昨年、イタリアのトレーニングにご一緒させて頂く機会があったことが、今回のオーディション参加につながりました。チャンスはどこに潜んでいるのか、本当に分からないものだと改めて実感しています」と語る。

「初めて乗ったランボルギーニ・ウラカンはスーパートロフェオ車両がベースとなっており、パワフルでとても楽しいマシンでしたが、やはり車重も大きいですし、高額なので(笑)。何かあったらどうしようと心配しながら、慎重にテストを進めました」

「まる1日、たっぷりと走れるヨーロッパの環境のなかマシンに慣れ、無線に慣れてタイムアタックが許されました。この1周で自分のレース人生が変わるという覚悟で、ミスなく限界までアタックし、マシンを降りたらソスピリから合格の握手を求められました。本当に嬉しかったです」

「自分の夢は海外で活躍するプロドライバーであり、今回のイタリアGT参戦は、まさにその夢に向かった第一歩だと思います。FCJからFIA-F4へとステップアップし、来年の進路に悩んでいた僕にとって、今回の千載一遇のチャンスをいただいたことは本当に嬉しく、ZAPSPEEDの皆さん、そしてKCMGの皆さんの応援がなかったら、VSRさんとの縁もあり得なかったと感謝しております。このチャンスをものにし、ニコラス・コスタ選手のタイトル獲得への手助けができるよう、この週末は精一杯頑張ります」

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