フォード、ポルシェ、BMW、シボレーが激突するGTル・マン(GTLM)クラスでは、BMWチームRLLが予選でフロントロウを独占するがペナルティでクラス最後尾スタートに。代わってポールシッターを務めたコルベット・レーシングの4号車シボレー・コルベットC7.Rがレース序盤をリードしていく。
しかしスタートから40分後、ライアン・ブリスコー/リチャード・ウエストブルック組67号車フォードGTがこれを交わしてクラス首位に浮上。その後、王道の2ピット作戦を選択して2時間後にトップチェッカーを受けた。67号車フォードは前戦ライムロックパークで3ピット戦略を成功させて勝利を飾っており、これで2連勝となった。
なお、今戦は2時間40分レース中に1度もセーフティカーが入らないという条件では前戦と同じだったものの、2位に入った66号車フォードGT、3位となったポルシェGTチームの912号車ポルシェともに2ピット作戦で表彰台を獲得している。一方、4位の3号車コルベット以下は軒並み3ピット戦略を採っていたことをみると、今戦は2ピットが正解だったようだ。
FIA-GT3カーで争われるGTデイトナ(GTD)クラスは多くが2ピット戦略を採った。このなかで4番手からスタート後、長らくポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3と首位争いを繰り広げたパフ・モータースポーツの9号車ポルシェ911 GT3 R(デニス・オルセン/ザカリー・ロビション組)が、終盤にオーバーテイクを決めて第8戦ライムロックパークに続くクラス優勝を飾った。
2位はスペシャルリバリーから通常のカラーリングに戻した48号車ランボルギーニ。クラス3位にはターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3が入り、こちらも2戦続けて同じリザルトに収まっている。
マイヤー・シャンク・レーシングのアキュラNSX GT3は86号車がクラス5位、僚友57号車はクラス13位という結果に。レクサスRC F GT3で参戦しているエイム・バッサー・サリバンは14号車がクラス4位に。12号車は9番手でレースを終えた。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第10戦は8月23~25日、アメリカ・バージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイで行われる“ミシュランGTチャレンジ・アット・VIR”だ。その大会名称のとおり、同ラウンドはGTLMとGTDクラス車両のみが参戦する。



