ル・マン/WECニュース

2016.03.22

マツダ・モータースポーツ、2台体制で挑んだセブリング12時間でトップ10フィニッシュ


セブリング12時間で6位フィニッシュを果たしたトリスタン・ヌネス/ジョナサン・ボマリート/スペンサー・ピゴット組マツダ・プロトタイプ55号車

IMSAセブリング12時間レース デイ3 マツダ・プロトタイプは2台揃ってトップ10フィニッシュ

 IMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップ第2戦セブリング12時間レースは、3月19日(土)に決勝レースが行われ、マツダUSAの公式チームであるマツダ・モータースポーツから出場したマツダ・プロトタイプ55号車(トリスタン・ヌネス/ジョナサン・ボマリート/スペンサー・ピゴット組)は総合6位、同70号車(トム・ロング/ジョエル・ミラー/ベン・デブリン/井原慶子組)は8位でゴールしました。

 レースは天候に翻弄され、荒れ気味の展開となりました。ドライコンディションのもと、順調な滑り出しで周回を重ねた2台のマツダ・プロトタイプは、スタート時刻の10時40分から約50分後に次々にピットイン。70号車は、ロングから井原にドライバー交代しました。ピットアウトした井原は、当初GT車両の処理に手間取っていましたが、その後ペースを取り戻しました。しかし、間もなくイエローコーションとなりセーフティカー(SC)先導によるSCランとなってしまいます。そうこうしているうちにセブリング上空は雲で覆われ、大粒の雨が落ちてきました。ピットインのタイミングを見計らっているうちに、井原は最終コーナー手前でスピン。「路面に張り付いているラバーに乗ってコントロールを失ってしまいました。コンクルートウォールなどにヒットせず無事にピットに戻れて良かったです。しかし、SCランが長く、雨のおかげでフラストレーションが溜まる時間でした。次のスティントで挽回したいと思います」と井原は語っていました。前後して55号車もピットインしましたが、それぞれピットレーンでの速度違反、ピットストップ時の禁止事項違反が罰則対象となり、ドライブスルーのペナルティを受けることになりました。このロスでトップグループから差をつけられてしまいます。

セブリング12時間で8位フィニッシュを果たしたトム・ロング/ジョエル・ミラー/ベン・デブリン/井原慶子組マツダ・プロトタイプ70号車
セブリング12時間で8位フィニッシュを果たしたトム・ロング/ジョエル・ミラー/ベン・デブリン/井原慶子組マツダ・プロトタイプ70号車

 その後、降雨は激しくなり、視界が確保できないほどに。そのため、レースは赤旗中断が宣言され、すべてのレースカーはピットレーンに停車して、ドライバー達も避難することになりました。さらに、時折稲妻が光り雷鳴が轟くサンダーストーム状態がしばらく続き、レースは2時間半にわたって中断されたままとなりました。しかし、午後4時近くになって辺りは明るくなり、レースは再開されることになりました。SC先導のコーションラップを数周重ねたのち、グリーンフラッグが振られてレースはリスタート。しかし、その後もコースのあちこちでアクシデントやスピンオフが相次ぎ、その都度イエローコーションラップとなりました。2台のマツダ・プロトタイプは、ペースを挽回したくとも追い越し禁止のコーションラップに行く手を阻まれる状態が長く続きました。井原はピットで出番が来るのを待ちましたが、イエローコーションのおかげで待ち時間は長くなり、日暮れが近づいてきました。さらに、再び厚い雨雲が移動してくるという予報もあり、ここセブリングで雨の夜間走行の経験がない井原の2度目のスティントはキャンセルとなってしまいました。

 SCが度々導入されたことで、レースは最終局面までフルスロットルの接近戦となりました。最後まで息を呑むような展開が繰り広げられ、ラスト数周でトップが入れ替わったり、上位車がフィニッシュ直前にクラッシュアウトする波乱も。終盤のマツダ・プロトタイプはアクシデントに巻き込まれることなく力強く周回し、総合6位、8位でレースを終えました。

マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクター、ジョン・ドゥーナンのコメント
「デイトナでは2台リタイヤの憂き目にあいましたが、今回は私たちのマシンにメジャーなトラブルは一切なく、チームにとっては良いシーズンインとなりました。レースはご覧の通りエキサイティングであり難しいレースでしたが、マツダ・プロトタイプは高いパフォーマンスを発揮することができました。今回は本当にやりがいのあるレースでした。ハードワークをこなしてくれたチームを誇りに思います」。

セブリング12時間に参戦した井原慶子
セブリング12時間に参戦した井原慶子

70号車ドライバー、井原慶子のコメント
「大荒れのレースでしたが、チーム一丸となって8位完走することできました。今年マツダ・モータースポーツチームは、新エンジンMZ-2.0Tを搭載して参戦していますが、私は12月のテストにも参加していたので、今回の荒れた路面をこの新エンジンで走りきることができたのは大変うれしかったです。応援してくださった皆さん、ありがとうございます」


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