ヘイデンは、この新規定の導入されるLMP2規定に参入した方が、現在のプライベーターLMP1でエントリーするよりはるかに高いレベルでの“コンペティション”が実現する点も、レベリオンの意思決定に影響を与えたと明かす。

「新たなLMP2カーは現行のマシンより速さが増すことになる。そうなると、現状のLMP1-Lでのエクストラコストを正当化するのがより難しくなる……と言わざるをえない。ならば、速さを増すLMP2カーでレースするのが妥当だろう。それに、我々はレースでより多くの競争に身を置きたい。来季もLMP1-Lグリッドへの新規参入は見込めないだろうからね」

ニック・ハイドフェルドやネルソン・ピケJr.らは、ル・マンを最後にシートを失っていた
ニック・ハイドフェルドやネルソン・ピケJr.らは、ル・マンを最後にシートを失っていた

 その他の要因として、レベリオンは北米の耐久ビッグイベントへの“復帰”も視野に入れているようだ。

「たしかにP2であれば、そうした魅力的な選択肢も可能となる。すぐには不可能でも、将来的な選択肢になり得るからね」と、ヘイデン。

 2012年にWECに参戦を開始したのと時を同じくして、レベリオンはローラ・トヨタB12/60でALMSアメリカン・ル・マン・シリーズ最大のイベント、ロードアトランタでの『プチ・ル・マン』にもエントリー。2012、13年と2連覇を達成している。

プライベーター向け非HVのLMP1-Lと、ワークスのLMP1-Hとの速度差を縮小する方向ではあったが……
プライベーター向け非HVのLMP1-Lと、ワークスのLMP1-Hとの速度差を縮小する方向ではあったが……

 この計画が実行されれば、ハイブリッドを搭載するトヨタ、アウディ、ポルシェのワークス系LMP1-H以外にLMP1-Lを走らせるのはバイコレスのみとなる。今季のWECでは開幕以降2台体制で戦ってきたレベリオンだが、ル・マン以降の5戦をタイトル獲得を優先するため1台体制に縮小している。

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円