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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2016.11.22 06:30
更新日: 2016.11.22 10:43

サウンド・オブ・エンジンでル・マン経験者が語る「夜の方がスピードが上がる」

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ル・マン/WEC | サウンド・オブ・エンジンでル・マン経験者が語る「夜の方がスピードが上がる」

 そして話題はル・マン24時間へ。現在はふたつのシケインが設けられているストレート区間のユノディエールだが、トークショーに登場した4名はシケインが設けられる前の6kmストレートを経験しているメンバー。長谷見は昼と夜での速度差の違いなど、夜間走行ならではの経験を披露した。

「当時、我々が乗っていたニッサンのクルマではユノディエールで昼間だと380km/hで走っていました。でも夜になると390km/hまでスピードが伸びるんです。(夜は)路面が冷えるから、コンパウンドの柔らかいタイヤが使えますし、冷えるとブーストも上がるので、夜の方が速いんですよ」

「また、夜は前にクルマがいると見えるんですけど、ひとりで走っている時は周りが暗くて何も見えないから大変。皆さんは(ヘッドライトが)遠くを照らしていると思っているでしょうが、実際にはすぐ目の前なんですよ。コーナーを速く走らなきゃいけませんから」

「だから、直線は怖いですよね。特にストレート(ユノディエール)は真っ暗ですし、公道だから路面がかまぼこ状なので、追い抜くときにラインを変えるときは大変でしたね」

“Mr.ル・マン”としても知られる寺田氏は、夜の方が走りやすいという印象を明かしたものの、雨の時は注意が必要だったという。

「夜は雨以外は意外と走りやすいですよ。涼しいし、(コースを)完璧に覚えているじゃないですか。(コーナーまで)300メートル、200メートル、100メートルと看板が出てくるので、リズムをとりながら走れる。夜は想像より走りやすい」

「ただ、雨は怖いね。前方が真っ白になっている時があるんですけど、それはそのエリアに雨が降っているということ。その時はすぐにフルブレーキしないと間に合わない。ヨーロッパの気候は馬の背を分けるような極端な雨の降り方をしますよね。だから先の方で白い煙が上がっていると、すぐフルブレーキしないと間に合わないんです」

星野一義と寺田陽次郎
星野一義と寺田陽次郎


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