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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.05.01 11:50
更新日: 2021.05.01 12:09

トヨタの新型ハイパーカーが初予選で1-2。ポール獲得の小林可夢偉「本当に誇りに思う」/WECスパ

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ル・マン/WEC | トヨタの新型ハイパーカーが初予選で1-2。ポール獲得の小林可夢偉「本当に誇りに思う」/WECスパ

 4月30日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでWEC世界耐久選手権第1戦スパ6時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingは小林可夢偉駆る7号車トヨタGR010ハイブリッドがポールポジションを獲得し、中嶋一貴がアタックを担当した8号車トヨタGR010ハイブリッドが総合2番手に続いた。この結果、2台のトヨタGR010ハイブリッドは、歴史的なハイパーカーのデビューレースをグリッド最前列から並んでスタートすることになった。

 2021年シーズンのWECは予選方式が見直され、2名のドライバーの平均アタックラップタイムを予選タイムとして採用する従来の方式から、各車ひとりのドライバーによる純粋なベストタイムで決勝のグリッド順を決定する方式へと切り替えられた。

 トヨタが今シーズンのWECに投入した2台のGR010ハイブリッドは、今週月曜から2日間にわたって行われたプロローグテストや木曜日からのフリー走行で精力的にラップを重ね、新しいLMHル・マン・ハイパーカー規定の下で争われるハイパーカークラスのデビュー戦に向けて準備が進められてきた。

 そのなかでマイク・コンウェイ/可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組の7号車は事前のテストで技術的なトラブルに見舞われ、貴重な走行時間を失っている。しかし、チームは車両のセットアップとシステム制御に関する作業を続けてきた。

 予選前最後のフリー走行を7号車と8号車のワン・ツーで終えたトヨタ陣営。迎えた予選では7号車に乗り込んだ可夢偉が計測1周目にアタックを決め2分00秒747を記録。出走34台中、唯一の2分00秒台のタイムでポールポジションを獲得した。

 一方、8号車のステアリングを握った一貴は後半セクションでわずかに遅れたものの、セクター1で全体ベストをマークする走りで2分01秒266というタイムにまとめ予選2番手を確保した。これによりトヨタは、“ハイパーカー時代”最初の予選でフロントロウを独占することに成功している。

「アタックラップは完全にクリーンとは言えませんでした。とはいえ、GR010ハイブリッドはとても好調で、新品タイヤでのハンドリングにも満足でき、予選アタックを楽しむことができました。ただ、もう少しタイムは縮められたと思います」と語るのは、チームメイトから0.519秒の遅れを取った8号車の一貴。

「プロローグ・テストが始まったときに比べれば、クルマへの満足度は高まっていますし、コースの路面コンディションも向上しています。感触は良くなっていますが、1セットのタイヤで2スティント走る決勝レースはとても難しくなると思います」

「判断を間違わず優勝争いをすること、それが僕たちの目標です。この週末の各走行セッションをとおして見ると、我々のロングランでのペースが良いときもあれば、7号車の方が速かったときもあり、予想は難しいです」

「しかし、もちろん決勝レースでは優勝を目指してGR010ハイブリッド同士ハードに戦えることを臨んでいます」

TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド
TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド

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