LMP2クラスは最後のスティントにドラマがあった。17回目のFCY時のスプラッシュで8号車オレカ07・ギブソン(タワー・モータースポーツ)がクラストップに浮上したが、レース残り21分となったところで、優勝を争う81号車オレカ07・ギブソン(ドラゴンスピード)とル・マン・シケイン(旧バスストップ・シケイン)で接触してしまう。これにより8号車オレカが遅れ、81号車が再逆転でクラス優勝を果たした。なお、この接触に対してレースコントロールは「レーシングアクシデント」としている。
LMP3クラスでは、レース全体を通して上位につけ、後半戦の多くの時間をリードした74号車リジェJS P320・ニッサン(ライリー・モータースポーツ)が勝利を収めた。IMSA&デイトナ初参戦となった阿部光が乗り込んだ38号車リジェJS P320・ニッサン(パフォーマンス・テック・モータースポーツ)は総合47位/クラス7位となっている。
LMP2/LMP3クラスと同じくプロ・アマカテゴリーであるGTDクラスでは16号車ポルシェ911 GT3 R(ライト・モータースポーツ)がライバル勢を退けた。クラス2位は44号車アストンマーティン・バンテージGT3(マグナス・レーシング)、同3位には32号車メルセデスAMG GT3(ギルバート・コルトフ・モータースポーツ)が入り、3メーカーのマシンが表彰台を分け合った。
新設のGTDプロクラスは最後まで手に汗握るバトルが繰り広げられた。その主役となったのは、マシュー・ジャミネ駆る9号車ポルシェ911 GT3 R(パフ・モータースポーツ)と、ローレンス・ファントールの2号車ポルシェ911 GT3 R(KCMG)だ。この2台はレース中盤以降、延々とトップ争いを繰り広げとくに22時間過ぎからはテール・トゥ・ノーズの接近戦を続けていく。
順位が動いたのは残り4分。ファントールがターン3で勝負を仕掛け9号車ポルシェをパスすることに成功する。だが、ジャミネも譲らない。ファイナルラップのターン3で2号車に襲いかかり再逆転する。2台はそのままコースを進みル・マン・シケインへと向かう。並走状態でシケインに進入した2台のポルシェは接触し、ターン8のイン側につけた2号車がコースをカットする形となりハーフスピンを喫する。この間にチャンピオンカーである9号車ポルシェは逃げ、2台の後ろに迫っていた62号車フェラーリ488 GT3 Evo(リシ・コンペティツィオーネ)が2号車をパスしていく。その結果、優勝は9号車ポルシェ、2位にリシのフェラーリ、KCMGは3位というリザルトになっている。










