19時20分、ハイパーカー&LMP2クラスのセッションはオンタイムで開始された。トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドはホセ・マリア・ロペス、8号車GR010ハイブリッドはブレンドン・ハートレーがアタッカーを務める。
このほかのハイパーカークラスは、アルピーヌ36号車ではニコラ・ラピエール、グリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMHではオリビエ・プラがステアリングを握った。
LMP2車両がタイムシートの上位を占めるなか、残り7分過ぎからアタックが本格化していく。ここでアルピーヌのラピエールがこの週末初めての1分48秒台へと突入、グリッケンハウスのプラがコンマ3秒差で続く。このうしろにトヨタ8号車のハートレー、さらにおくれてトヨタ7号車のロペスというオーダーだ。
しかしラピエールは次の周にはなんと1分47秒台へと入れ、グリッケンハウスを突き放した。これでラピエールはアタックを完了し、セッション終了よりも前にピットへと戻った。
LMP2クラスではセッション中盤にユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソンをドライブするフィリペ・アルバカーキが一時首位を奪う。その後は目まぐるしく上位勢が入れ替わり、ユナイテッド23号車オレカのポール・ディ・レスタが僚友を逆転。これにリアルチームby WRT41号車オレカのフェルディナンド・ハプスブルクが続くオーダーとなる。
しかし残り1分でAFコルセ83号車オレカのニクラス・ニールセンが圧巻のアタックを完遂し、ハイパーカークラスのトヨタ2台をも上回る総合3位タイムをマークし、クラス首位を奪った。
さらに、先にアタックを終えていた23号車のタイムを再び上回るアタックを見せた22号車アルバカーキが、クラス2番手につけた。。
間も無くチェッカーというタイミングで、インターユーロポル・コンペティション34号車オレカで代役出場しているファビオ・シェラーが、ターン1出口でコースアウトしバリアにハードヒット。セッションは残り12秒を残しており、この時点で最後のアタックを敢行していた車両も多数あったとみられるが、予選はここで赤旗終了となった。
この結果、ポールポジションはアルピーヌ36号車が獲得。グリッケンハウスが2番手に続き、総合3番手はLMP2のAFコルセ83号車となった。
トヨタの8号車がこれに続く4番手。以下ユナイテッドの22号車、23号車と並び、トヨタ7号車は総合7番手で予選を終えた。
最速タイムをマークしたラピエールは「クリーンなラップでトラフィックもなかったし、クルマはとても良かった。コンディションはここまでのセッションと大きく違ったが、僕らは車の調整とセットアップがうまくいった」と述べている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と併催のため変則スケジュールとなるWEC第1戦セブリング1000マイルレースは、3月18日金曜日に決勝が行われる。現地時間18日正午(日本時間19日午前1時)に1000マイル、または8時間で争われる長丁場のレースがスタートする。


