バーメスは、バイコレスの今年中のテスト計画について、毎月ほんの数日ずつ実施することを目標にしていると説明した。
ヴァンウォールLMHは、早ければ来週にもドイツの別のサーキットで走り、それができなければ1カ月後にトラックに戻る可能性があると理解されている。
「今年の残りの期間は、テストするためのオプションがいくつかある」とバーメスは言う。
「8月はホリデーシーズンだから難しいだろうね。だから、次は9月の初旬になると思う。そして、9月にもオプションがある」
「10月に1回、11月上旬にポール・リカールに行く予定だ。11月末か12月上旬にはスペインでのテストを予定している。平均して、毎月2~3日の予定だ」
テストは、ホモロゲーションに向けた車両開発プロセスの一部を形成するものであり、ここで競技用のクルマの設計と仕様を確定させるための準備が行われる。
バイコレスは2022年WECシーズンへの参加申請を提出したものの却下されており、2023年にハイパーカークラスのグリッドに並ぶための参加承認を得られるかどうかは未知数だ。
Sportscar365は、1950年代のF1チームであるヴァンウォール(Vanwall)の名称を使用するコンストラクターの権利に関連して、バイコレスとWEC主催者のFIAとACOフランス西部自動車クラブの間でここ数カ月の間に対話が行われたことを理解している。
EU知的財産庁の公開ファイルによると、バイコレス社のPMCはヴァンウォールの名称を商標登録申請したが、イギリスでヴァンウォールの権利を持つ同国の会社から反対に遭ったという。一方、ドイツの企業登記簿によると、バイコレス社がLMHプロジェクトを収めているPMC GmbHは、今年2月にVanwall GmbHへと社名を変更している。
ヴァンウォールは、イギリスのモータースポーツ・プライベーターのトニー・バンダーベル氏によって設立され、1958年のF1でフェラーリを破ってコンストラクターズタイトルを獲得している。