ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.07.31 12:16
更新日: 2022.07.31 13:16

BMWローヴェがワン・ツー構築。赤旗も挟んだレースを折り返す【スパ24時間 途中経過】


ル・マン/WEC | BMWローヴェがワン・ツー構築。赤旗も挟んだレースを折り返す【スパ24時間 途中経過】

 3時間目には4度目のFCYとSCが導入され、これのリスタート時には3回目のFCY時にピット作業を行わなかった55号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・グループM・レーシング)、221号車ポルシェ、98号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)、46号車アウディR8 LMSエボII(チームWRT)が、ワン・ツーを築いていたメルセデス勢の前に躍り出る。

 ピットタイミングに約20分のズレがある上位の2グループが入り乱れ始めたスタート4時間目の終盤、今レース5回目のFCYが出されたタイミングで首位の55号車がピットイン。これにより98号車BMWがトップに立ったが、5時間目には55号車と同時にピット作業を行った71号車フェラーリ488 GT3エボ(アイアン・リンクス)が首位に立つ。

 その後はフェラーリとBMWによる接近戦が繰り広げられた状態で6時間目を迎える。しかし、71号車はレースの“クウォーター”で得られる選手権ポイントを受け取るためのラップでピットに入ったため、このボーナスは98号車にもたらされた。

 現地の日付が変わる頃、序盤にレースを引っ張った54号車ポルシェがトラブルのためガレージで長い時間を過ごすことになる。また、63号車ランボルギーニのアクシデントなど複数回のFCYとSCランが導入される。そのなかでも71号車フェラーリと98号車BMWがレースを引っ張る存在となる。一方で9時間目は88号車メルセデスが総合トップで通過。ステアリングを握るラファエル・マルチェッロが後続へのリードを約10秒に広げてみせた。

 しかし30分後、高速左コーナーのブランシモンで16号車ポルシェ911 GT3 R(EBM・グローブ・レーシング)がクラッシュを喫する。レースは当該箇所のバリアを復元するためにレッドフラッグが提示され、一時中断されることとなった。なお、ドライブしていた19歳のマット・ペインは病院でチェックを受けることになったが、幸い無事が確認されている。

 この赤旗は42分間にわたって続いた後、2周のSCランをもってリスタートが切られる予定だったが、SCの先導中に221号車ポルシェがメカニカルトラブルで止まっため長引くことに。結局、レースは10時間40分から再開されることとなった。

 この時点での首位は98号車BMWに変わっており、2番手にも姉妹車50号車が続きBMW勢がワン・ツー体制を築く。彼らはレース折り返しの12時間目もこのポジションを維持している。88号車メルセデスが3番手につけ、4番手に71号車フェラーリ、5番手には95号車アストンマーティン・バンテージGT3(ビーチディーンAMR)がつけている。

 シルバーカップは総合12番手の4号車メルセデスAMG GT3(HRT)がクラストップを走行中だ。同クラスを戦う根本悠生組563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(VSR)は総合26番手/クラス6番手につける。

 ゴールドカップでは女性ドライバートリオの83号車フェラーリ488 GT3エボ(アイアン・デイムス)がリードしており、富田も乗り込む33号車アウディは総合40番手/クラス8番手でレースを折り返している。

50号車BMW M4 GT3(BMWジュニア・チーム・ウィズ・ローヴェ) 2022スパ24時間
50号車BMW M4 GT3(BMWジュニア・チーム・ウィズ・ローヴェ) 2022スパ24時間
88号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・アコーディスASP) 2022スパ24時間
88号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・アコーディスASP) 2022スパ24時間
赤旗提示による中断からレースの再開を待つマシン 2022スパ24時間
赤旗提示による中断からレースの再開を待つマシン 2022スパ24時間
95号車アストンマーティン・バンテージGT3(ビーチディーンAMR) 2022スパ24時間
95号車アストンマーティン・バンテージGT3(ビーチディーンAMR) 2022スパ24時間


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