ルキアンによれば、来季のWECとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権が、ふたつの日程で衝突していることは、「避けられない」のだという。

 WECのポルティマオ6時間はIMSAロングビーチと、モンツァ6時間はカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パーク戦と重複している状況だ。

 IMSAの両イベントではGTPクラスのレースが開催され、WECハイパーカーのグリッドに加わるのと同じLMDhマシンが使用されるため、これらのスケジュールのバッティングは大きな問題である。

 トム・ブロンクビストやフィリペ・アルバカーキを含む一部のドライバーや、両シリーズでキャデラックV-LMDhを走らせるチップ・ガナッシ・レーシングも影響を受けることになる。

「WECのカレンダーは、主にル・マンを中心に組み立てられる」とルキアンは説明する。

「我々はレース数の増えるF1のカレンダーに注意を払っているし、サーキットの空き状況も加味しなければならない。そして、フォーミュラEのカレンダーも気にする必要がある。なぜなら、両方に参戦するドライバーがいるからだ」

「そして、ACO(フランス西部自動車クラブ)と共同でオーガナイズするELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)のような重要なイベントも、調整する必要がある」

「そして、我々のパートナーは多くのレースを開催している。その結果、残念ながら、今回はこの2つのバッティングを避けることはできなかった」

「誤解のないように言っておくが、我々は彼らとともに時間を持ち、いくつかの前向きな解決策を見出そうとしたのだ。だが結局のところ、(希望する日程で)コースが使えないのであれば、どうすることもできないのだ」

 ルキアンは、物流によって左右される利用可能な週末が、このバッティングに大きな影響を及ぼしたと付け加えた。

 WEC第2戦ポルティマオは開幕戦セブリングの4週間後に開催されるため輸送期間が短く、またモンツァの日程はその次の富士へ向けた車両や機材の輸送に対して、限界の日程で組まれている。

「モンツァが(IMSAと)バッティングすることは分かっているが、他にモンツァ戦を開催できる日程はないのだ」とルキアン。

「残念ながら、来シーズンは2回の日程重複がある。我々はよくやっていると言いたいわけではないが、ELMSの最終戦と(IMSA最終戦の)プチ・ル・マンとのバッティングは、なんとか解決すべく努力した」

「我々はそれに成功した。これは非常に重要なことだ」

2022年WEC第5戦富士のパドックに置かれた機材輸送用のコンテナ群
2022年WEC第5戦富士のパドックに置かれた機材輸送用のコンテナ群

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円