その後、ハイパーカークラスのトップを走る8号車トヨタは195周目にピットインし、ハートレーから平川亮へとドライバーを交代。平川は2番手とのギャップを広げにかかるもペースに伸び悩み、同じ周回でピットインをしていた51号車フェラーリの接近を許す展開となってしまう。
続く207周目には、ピエール・グイディ駆る51号車フェラーリが8号車トヨタの平川に追いつき、2台はほとんどギャップがない状態でピットストップへ。
トヨタはこのタイミングで、デブリの影響でダメージを負っていたフロントノーズカウルとパンクチャーを起こしていた右リヤタイヤを交換。そのため8号車トヨタはピット作業に時間を要し、その隙に51号車フェラーリはピットアウト、5秒のリードをもって総合のトップへと浮上した。
その後、ピエール・グイディからカラドへとドライバーを交代したフェラーリは好ペースを維持し、8号車トヨタを寄せ付けない走りをみせ、徐々にそのギャップを広げていく。
219周目には再び8号車トヨタと51号車フェラーリが同時にピットイン。8号車トヨタは給油とタイヤの交換を行うも、51号車フェラーリは給油のみの作業でマシンを送り出し、ピットアウト時の2台のギャップは約25秒に広がる。
8号車トヨタを引き続きドライブする平川は、ニュータイヤの利を活かして追い上げにかかるもその差を埋めるまでには至らず。
231周目には、51号車フェラーリが11周のスティントで早めにピットイン。それに合わせて8号車トヨタもピットに入り、51号車フェラーリはジョヴィナッツィに、8号車トヨタはブエミへとドライバー交代を行った。
その後トップを走るジョヴィナッツィは、ときには3分28秒台にも入る快速ペースで走行を続け、2番手の8号車トヨタに対して1分のリードを築いている。
LMP2クラスは、依然としてインターユーロポル・コンペティションの34号車オレカ07と、チームWRTの41号車オレカ07がクラストップを争う展開が続き、18時間が経過した時点ではアルベルト・コスタがステアリングを握るインターユーロポル・コンペティションの34号車オレカ07がクラス首位に立っている。
LMGTEアマクラスは、12時間過ぎにトップとなった木村武史組57号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)が朝を迎えていくなかで好走を続けていたが、17時間が経過した時点で突如マシンをガレージに入れている。足回り各部を確認したのちすぐにマシンをコースへ戻すも、18時間経過時点ではクラス7番手まで順位を落としている。トップを走るのは、2番手を走行し続けていた“女性ドライバートリオ”のアイアン・デイムス85号車ポルシェ911 RSR-19で、2番手の33号車シボレー・コルベットC8.R(コルベット・レーシング)に1周の差をつけている。
星野敏と藤井誠暢が乗り込む777号車アストンマーティンは、マシントラブルによりリタイア、横溝直輝/辻子依旦/ケイ・コッツォリーノ組74号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)は徐々に順位を上げ、18時間経過時点ではクラス11番手につけている。



