「見ていて寒気がしましたよ」

 トヨタGAZOO RacingのWECチーム代表を兼務する7号車GR010ハイブリッドの小林可夢偉は、2023年ル・マン24時間のレース終盤に8号車が見せた鬼神の走りをそう振り返る。

 7号車が悲運のアクシデントによりレース前半でリタイア、“トヨタ6連覇”への想いをすべて背負い込んだ8号車の3人。テストデー直前に発表された“ルールにない”BoP調整により、フェラーリ499Pとは計算上、1周あたりコンマ4〜5秒の性能差があるはずだった。実際、想定どおりのタイム差でレース後半の接戦は推移したが、その“計算”を上回らんとする激走をセバスチャン・ブエミが、ブレンドン・ハートレーが、そして平川亮が見せたのだ。

■「僕でいいんですか」

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