投稿日: 2023.06.12 07:44
更新日: 2023.06.12 09:06
更新日: 2023.06.12 09:06
可夢偉チーム代表が、最終スティントを平川に託した理由。まさかのスピンにも「彼を責めるつもりはない」/ル・マン24時間
Kazushi Nakano / autosport web
「見ていて寒気がしましたよ」
トヨタGAZOO RacingのWECチーム代表を兼務する7号車GR010ハイブリッドの小林可夢偉は、2023年ル・マン24時間のレース終盤に8号車が見せた鬼神の走りをそう振り返る。
7号車が悲運のアクシデントによりレース前半でリタイア、“トヨタ6連覇”への想いをすべて背負い込んだ8号車の3人。テストデー直前に発表された“ルールにない”BoP調整により、フェラーリ499Pとは計算上、1周あたりコンマ4〜5秒の性能差があるはずだった。実際、想定どおりのタイム差でレース後半の接戦は推移したが、その“計算”を上回らんとする激走をセバスチャン・ブエミが、ブレンドン・ハートレーが、そして平川亮が見せたのだ。
■「僕でいいんですか」