また、今回のレースでビンゴ・レーシングのチーム監督を務めたのは、今大会が自身の監督デビューとなった笹原右京だ。

 チーム監督を務めることになった経緯について笹原は、「ビンゴ・レーシングさんが今回のレースにスポット参戦すると聞いて、代表の武井さんからお話を頂きました。ビンゴ・レーシングさんには昔からお世話になっていますので、今回は監督というかたちでレースに携わらせてもらっています」と説明。

 そんな初監督レースとなったGTWCアジア第3戦でいきなり優勝を達成した笹原。自身の“監督デビューウィン”となった決勝レース1については、「でき過ぎの展開でしたね」と喜びを語った。

「まず武井さんが、予選でもポールポジションを獲ってしまうのでではないかというほど調子が良かったです。(飯田)章さんも決勝でずっと一定のペースで走ってくれていました。メカニックの皆さんも落ち着いてピット作業をこなしてくれましたし、周りの展開も、これでもかというくらいすべてウチのチームに向いてくれたので、優勝することができました」

 さらに笹原は「この勝利はチームのみんなが、しっかりと準備してきてくれたおかげなので、僕は無線で話していただけです」と謙遜しつつチームの活躍をたたえた。

 その無線については、「自分がドライバー目線でエンジニアや監督に『こういったインフォメーションが欲しい』と感じていたことを、なるべく伝えるようにしました。また、ドライバーは気持ちの浮き沈みもあるので、チーム側が一定のトーンで話しかけるようにすることも意識していました」と、現役GT500ドライバーならではの工夫を意識したという。

 また、「今回はキャラウェイコンペティションのエンジニアがふたりチームに帯同しているので、英語でいろいろとクルマのことを聞いてドライバーに伝えるという、一種の橋渡し的存在も意識していました」と、自身の英語力を活かしたコミュニケーションにも一役買うことで、チームのパフォーマンス向上に努めたとのことだ。

 日曜の決勝レース2については、「明日はスターティンググリッドが後方からになります。このレースは各メーカーのワークスドライバーが数多く参戦していて、かなりの激戦ですので、明日は今日みたいにうまくはいかないと思います。なので、まずはチームのみんなでレースと、このコルベットというクルマを楽しんで、いいかたちで終えられたらと思います」と監督らしく意気込んだ。

2023GTワールドチャレンジ・アジア第3戦富士 笹原右京監督(ビンゴ・レーシング)
2023GTワールドチャレンジ・アジア第3戦富士 笹原右京監督(ビンゴ・レーシング)

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