明けた16日(日)の予選2では、ファントール駆る32号車BMWがポールポジションを獲得。ファントールは決勝レース2でも後続に対して2秒前後のギャップを築いたが、3台のアウディを含む4ワイドバトルの最中に発生した9号車アウディのクラッシュによって導入されたセーフティカーによってご破算に。さらに、32号車はリスタート直後のピットウインドウ・オープンに合わせて行ったピット作業でタイヤ交換に手間取りタイムロス。せっかくの順位を下げてしまう。

 チームのエースカーが後れを取るなか同じタイミングでピットに入ったWRTの46号車BMWは、マルタンが担当した前半スティントの3番手から首位に浮上した。46号車のステアリングを引き継いだロッシは終始安定したペースを刻み、4番手から2番手に順位を上げてきたルーカス・レゲレがドライブするコムトゥユーの11号車アウディR8 LMSエボIIに付け入る隙を与えず。

 二輪レース界の“レジェンド”は最終的に4.243秒のギャップを持ってトップチェッカーを受け、先月のミシュラン・ル・マン・カップに続きSRO主催のGTWCヨーロッパでシリーズ初優勝を飾った。なお、ロッシにとっては母国レースとなったミサノのレース2は、偶然にもチームWRTにとって46戦目となるスプリント・カップの一戦だった。BMW Mモータースポーツは、このことを紹介したシリーズの公式Twitter投稿を引用リツイート。これに加えてレース2が行われた23年7月16日の各数字を足した数が“46”になることを驚きをもって伝えている。

 チームWRTはこのレースでジャン-バティスト・シムナウアー/トーマス・ノイバウアー組31号車BMWが11号車アウディに次ぐ3位に入り、ワン・スリー・フィニッシュを果たしている。4位はレース1ウイナーの88号車メルセデス、5位にエミル・フレイ・レーシングの69号車フェラーリが入った。ポールシッターの32号車BMWは9位でレースを終えている。

 VSRの163号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2を駆り、シルバーカップ・クラスを戦う日本人ドライバーの根本悠生は、今回マッティア・ミケロットとペアを組んでの参戦に。その初戦となったレース1は表彰台を争いのなかで他車と接触し左リヤのサスペンションを破損。リタイアに終わった。日曜のレース2ではピットストップでクラス4番手から2番手に浮上。ミケロットの後を受けた根本が後半スティントでクラス順位をキープし総合14位/クラス2位となり、クラス表彰台を獲得している。

 ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの次戦は第6戦ニュルブルクリンク。ニュル、ホッケンハイムでの“ドイツ2連戦”の初戦となる同ラウンドは、7月30日に3時間の決勝レースが行われるエンデュランス・カップの今季第4戦だ。

レース2を制したチームWRTの46号車BMW M4 GT3(バレンティーノ・ロッシ/マキシム・マルタン組) 2023年GTWCヨーロッパ第5戦ミサノ
レース2を制したチームWRTの46号車BMW M4 GT3(バレンティーノ・ロッシ/マキシム・マルタン組) 2023年GTWCヨーロッパ第5戦ミサノ

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