今季の可夢偉は開幕前のテストから上位にランクインし、スーパーフォーミュラ初優勝も時間の問題かと思われたが、開幕戦では見せ場もなく10位フィニッシュ。さらには先週のWEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間で総合2位になりながらも結果的に表彰式に上がれず、FIAに対して1500ユーロ(約20万円)のペナルティが課されてしまった。

 WECスパではレース内容についてエンジニアと話していたため、表彰式の控え室まではいったが、間に合わなかったという可夢偉。スーパーフォーミュラのオートポリスで、まずはペナルティのことを聞くと、いつもの可夢偉節が炸裂した。

「罰金の請求書は僕のところに来ているので、僕が払うみたいです。もしよければ、オートスポーツwebで立て替えてくれないですかね」

「F1から戻って来て以来、僕個人としてはペナルティをしばらく受けていなかったので、久々にペナルティを受けてみようかなと。コース上で他のドライバーとかチームに影響がない範囲で、自分だけに受けられるように」と、真顔で冗談を言う可夢偉。自分のペナルティをネタにするところは、さすがとしかいいようがない。開幕戦の低迷、そしてWECスパでのペナルティなど流れは良くないが、いつもの切り替えの早い、ポジティブな可夢偉のようだ。

「鈴鹿ではいまいちでしたが、ここオートポリスではしっかり速さを見せて、できるだけ多くのポイントを獲れるような位置でフィニッシュしたいと思っています。日曜日は雨のようなので、できるだけ予選で前に行っておくのが大事になるので、明日、うまく合わせ込めるようにしたいですね」とこのオートポリスへの期待で締めた可夢偉。

 松下、平川、可夢偉と、開幕戦で本来のパフォーマンスを発揮できなかった面々が、山本、石浦といった実績充分のベテランにどう立ち向かうのか。決勝日が雨のオートポリス戦は、いつも以上に予選が楽しみになる。

小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)

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