レインタイヤ勢がタイヤ交換を行ったことで、アタックでクリアラップがとれなかった山下。Q2で敗退を喫した山下とは対照的に、レインタイヤでコースに出て、ピットインを行いスリックタイヤに交換したことが功を奏したのが国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)だ。国本はQ3まで進み、8番グリッドを獲得した。

国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

「Q2のタイヤ選択は迷いましたね。あんなに乾いているとは思いませんでした。7分間のセッションで、最初からコースインするとコンディション悪いなかを入らないといけませんが、タイミング(レインタイヤで一度コースインして、すぐにピットインしてタイヤ交換)がよかったのかなと思います。いいタイミングでアタックできました。ただ、計測1周目しかできない状況だったので焦りましたけどね。アウトラップからほとんど全開でいかないといけませんでしたから」

 タイヤ交換がQ2通過の要因のひとつになったという国本。Q2はトップタイムをマークし、「このままドライコンディションでいけば、ポールも狙えるかなという調子だった」と言う。ただ、Q3ではウエット路面とほんの数秒に泣いた。

 Q3はQ2とは逆に、本降りの雨が降り始めた影響でドライからウエットに路面コンディションが変わった。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)を除く7人のドライバーはスリックタイヤを選択。しかし路面状況から、すべてのドライバーがレインタイヤに履き替えている。

 国本はタイヤを交換したあとの残り時間が数秒足りず、1周でアタックを終えることになった。国本の前にいた山本尚貴(TEAM MUGEN)は、国本より1周多くアタックを行い、2番手を獲得している。

「ウエットは朝から不調が続いていました。今までもずっとグリップ感がなく、それをうまく対策できていなかったんです。さらに、残り2、3秒が足りず、計測も1周しかできませんでした」と国本は悔しさをにじませた。

 そんなQ3でただひとり、最初からレインタイヤを履いたのが一貴だった。タイヤ交換を必要とせずドライタイヤを選択した7人に比べてアドバンテージがあるはずだったが、その一貴にしても最後は4番手という結果に終わった。一貴にとって今季最上位の予選結果ではあるが、唯一、最初からウエットタイヤを装着していながらなぜ4番手止まりとなってしまったのか。

 これについて、一貴は「ユーズドタイヤだっため、1周でタイヤが終わってしまった」と明かす。

中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)

「(Q3の)最初、すぐに戻ればいいと思ってウエットで出たんです。そうしたら雨が降ってきて、このまま降ればいいと思ったのですが、1周アタックしてセクター3で雨がやみました。ユーズドタイヤだったので、あの1周でタイヤが終わってしまったんです」

「タイヤを履いてみないとわかりませんが、ニュータイヤだったとしても一緒だったかもしれません。僕がアタックしたとき、セクター3で雨が降っていてその雨が移動してきていたので、タイミングだと思います」

 雨によるタイヤ選択、アタックのタイミングなどによって悲喜こもごもが入り混じった予選。明日の天候次第では、決勝レースがいつもとは違った展開になるかもしれない。

中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)

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