5月に行われた第2戦岡山が大雨によりわずか7周で終了し、不完全燃焼感が残ったこともあり、2レース制はファンにとって嬉しい施策だが、実際にレースを戦うドライバーはどう感じているのだろうか。

5月の第2戦岡山でポールポジションを獲得した石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
5月の第2戦岡山でポールポジションを獲得した石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)

 スーパーフォーミュラ岡山ラウンドで2連勝と相性の良い15年チャンピオン、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)は「どちらかと言えば、ドライバーよりもエンジニアが大変」と語る。

「短いインターバルのなかでセットアップをどう変更するのか、タイヤをどう使うのかなど、エンジニアとミーティングを重ねています」

「ただ、土曜日の予選(時間予選)に関しては、通常の(ノックアウト予選)Q1と変わらない印象です。1周のアタックチャンスを逃さないようにしなくてはいけませんね」

「今、気になっているのは天気予報。(土曜日と日曜日で)もし天候が変化すれば、両日とも予選・決勝をやるという2レース制の面白さが際立ちますから」

 第2戦で2位表彰台を獲得した塚越広大(REAL RACING)も「時間予選でも、ノックアウト予選と取り組み方は変わらない」と石浦と同意見。中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)は「(土曜日は)レース距離もインターバルも短いので、いつも以上に持ち込みセットが重要になる」との考えを示した。

 また、塚越は「鈴鹿での2レースと違い、一度“リセット”ができる。仮に調子が悪くても巻き返すチャンスが生まれてきます」とメンタル面にも言及。日曜日は予選から決勝までのインターバルが長くセットアップ変更の時間にも余裕があり、天候などコンディション変化と重なればレース1とレース2で展開が大きく代わる可能性は高いだろう。

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