このタイミングを逃さず、石浦はピットイン。時を同じくしてコース上にセーフティカーが導入される。最良のタイミングでピット作業を済ませた石浦はコースへ復帰。国本、一貴の後ろを走る野尻とほぼ並ぶ形でコースに戻った。

 国本、一貴、野尻、石浦の順で35周目にリスタートが切られると、野尻と石浦がテール・トゥー・ノーズのバトルを展開。これを尻目に前方の2台はギャップを広げていった。

接近戦を繰り広げる野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
接近戦を繰り広げる野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)

 野尻と石浦が接近戦を繰り広げていると、野尻にセーフティカー中の追い越しによるドライビングスルーペナルティが出される。石浦がコースに復帰した瞬間、わずかに野尻の前に出ていたものの、1コーナーで野尻がオーバーテイクしてしまったことが原因だ。

 野尻は41周目にペナルティ消化のためピットイン。これで石浦が3番手にポジションアップする。2番手の一貴とは約5秒のギャップが開いていたが、野尻が後退したことでクリアラップを取れるようになった石浦が一気にペースアップ。1分17秒台を連発してみるみるうちに中嶋との差を1秒以内まで詰めた。

 そして残り5周、一貴と石浦による息をのむドッグファイトの連続で、最終ラップまで2位争いは白熱。しかし、野尻とのバトルでオーバーテイクシステム(OTS)を使いきっていた石浦に対し、最後までOTSを温存していた一貴が最終ラップで連続使用。石浦を突き放して2位フィニッシュを決めた。

喜びを爆発させる国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)
喜びを爆発させる国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)

 後方でのバトルを尻目に、国本は終盤まで安定したペースで周回。2013年の富士スプリントカップで優勝経験はあるものの、シリーズ戦で初のトップチェッカーを受けた。前日のレース1で2位に入り、ポイントランキングトップにつけていた国本は、今回の優勝でさらに5ポイントを追加。2番手の石浦に4.5ポイント差をつける形となった。

 スーパーフォーミュラ第6戦は9月24日~25日、スポーツランドSUGOで行われる。

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円