佐伯昌浩(Masahiro Saiki) |「HR-414E」 開発責任者
「今回は、小暮選手などがアタック中にライバルのマシンに引っかかったためにタイムが出ず、上位に食い込むことができなかったのは残念でした。ただし、エンジン面では不安はないので、明日はひとつでも上のポジションを目指してレースに挑むことになります。昨年は215kmのレースを無給油で走りきっているので、250kmとなった今年もそれほど多くの燃料を給油する必要はありません。とはいえ、ドライのレースでセーフティカーも出なければ必ず給油は必要になります。したがって、給油時間が短い中で何本のタイヤを交換するのか、もしくは一切しないのか、レースのどのタイミングでピットストップを行うのか、などが勝負の分かれ目になると思います。今日の予選で5番手に入った塚越選手はオートポリスが得意で、昨年も4番グリッドからスタートしているので、今年も十分に表彰台が狙えると期待しています」
塚越広大選手(5番手 #10 REAL RACING)
「走り出しから今シーズンで一番よかったです。Q3に残れるかどうか、ギリギリの勝負になると考えていましたが、今シーズン初めてQ3に進出できました。Q1からQ3まで攻める走りができました。ただ、今回だけではなく、これから後半に向けて、この位置をキープできるかが今後の勝負だと思います。セッティングの見直しは常に行っていますが、前戦から大幅に変更したわけではありません。それでも前戦ではQ1敗退だったのが、今回のようにほんの少しの変化でQ3まで残れるくらい影響が出るので、引き続き細かい調整をしていかなければなりません。前戦ではスタート直後にリタイアとなってレースが終わってしまったので、まずはしっかりと走りきり、今のポジションより上にいくことを目標にがんばります」
野尻智紀選手(8番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「Q3ではアタックの1周目でミスしてしまい、2周目では他のマシンに引っかかってしまったので、ベストな予選ではありませんでした。2周目の状況は自分ではどうしようもできなかったし、このサーキットは後ろが見えにくいので仕方ないですが、今後は各チームでサポートし合うような意識も必要かと思いました。明日の決勝は今日のコンディションから考えると、そこまで悪くないという感触です。明日はピットストップやタイヤ交換などのチーム戦略が勝敗を左右すると思うので、しっかりとタイミングを見計らってポジションを上げていきたいです」
