2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦岡山
山下健太がスーパーフォーミュラ初優勝!
中嶋一貴が2位フィニッシュ
岡山国際サーキットで行われたスーパーフォーミュラ第6戦は、さまざまな戦略が交錯するなか、2番手グリッドから正攻法の作戦で走り抜いた山下健太(KONDO RACING)が終盤首位に復帰し、国内トップフォーミュラでの自身初勝利を飾りました。2位にも同等の作戦で4番手からスタートを切った中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が入り、トヨタ勢がワン・ツー・フィニッシュを果たしました。
スーパーフォーミュラの第6戦が9月28日(土)、29日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。
全7戦で争われている同シリーズも今大会を含め残り2戦。今シーズンはここまでの5戦全てで勝者が異なる大乱戦となっており、タイトル争いも、前戦までにポイントを獲得したドライバーのほとんど全員に逆転タイトルの可能性が残っています。
現実的にタイトルを狙えるポイント差を考えても、トップ11人は充分に狙える状況と言えます。そんななか、最終戦でのタイトル争いに少しでも優位な状況で生き残るためにも、今大会は非常に重要な一戦となりました。
予選
28日(土)は雨の予報もありましたが、結局雨が降ることはなく、予選が開始される頃には強い日差しで暑さを感じるほどのコンディションとなりました。
今大会、1周の短い岡山のコースを鑑みて、予選は第3戦SUGOに続き、Q1を2グループに分ける方法で行われました。同じチームのドライバーがぶつからないように抽選で2グループに分けられ、A組、B組それぞれ10台ずつアタックし、上位6台がQ2へ進出。Q2から上位8台がQ3へ進み、グリッドを決定します。
午後2時25分、Q1のA組アタック(10分間)が開始されました。ここではニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が他車をコンマ4秒も引き離す速さを見せトップタイム。山下が最後のアタックで3番手につけました。小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が5番手に入りQ2進出。
一方、第2戦の勝者である関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は僅か0.045秒届かず7番手でQ1敗退。坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が9番手、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は10番手となりました。
B組では中嶋がトップタイム。キャシディと共にトムス勢が速さを見せました。前戦初勝利を挙げた平川亮(ITOCHU ENEX T EAM IMPUL)がチェッカーと同時にマークしたタイムで3番手。石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)38号車が4番手、国本雄資(KONDO RACING)が5番手でQ2進出。
一方、今大会、急遽代役としてスポット参戦することとなった中山雄一(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は、午前中のフリー走行でトヨタ勢最上位の5番手タイムをマークし期待がかかりましたが、予選Q1は10番手に終わりQ2進出はなりませんでした。
Q2は午後3時5分から7分間で実施。平川が3周目に1分12秒台に入れてトップに立つと、現コースレコードの保持者である石浦も1分12秒台に入れましたが平川には僅かに届かず。
そしてセッション終了直前、それまで下位に沈んでいた国本と山下が2、5番手に飛びこみ、7、8番手につけていた小林とキャシディが押し出される形となってしまいました。小林とキャシディを含む、当落ラインの8位争いは3台が僅かコンマ1秒以内の僅差でした。
Q2は平川、国本、石浦がトップ3、山下が5番手、中嶋が7番手で5人がQ3へ進出を決めました。
Q3は全車セッション終盤の一発アタックとなり、残り30秒を切って山下が最後のストレートで僅かにコースオフを喫しながらもトップタイムをマーク。そのすぐ後に中嶋、国本、平川と続き、僅差のアタック合戦は、山下を0.08秒上回った平川が制し、自身今季初、キャリア2度目のポールポジションを獲得しました。
山下が2番手、チームメイトの国本が山下にコンマ1秒差の3番手。そしてこの国本に1000分の4秒遅れる形で中嶋が4番手と、非常に僅差の争いで、トヨタエンジンの4台が予選トップ4を独占しました。石浦も中嶋にコンマ1秒以内の差ながら6番手グリッドとなりました。