一方、佐藤が乗るTEAM GOHの53号車はレッドブルのフルカラーリングになっている。こちらは“レッドブル・ジュニアチーム”の管轄になるとのこと。スーパーフォーミュラでは2017年からレッドブルのカラーリングが登場し、昨年まではTEAM MUGENの15号車が対象となっていたが、それが今年からはTEAM GOHの53号車がそれになるようだ。
そのため、佐藤は今季FIA F2に参戦する岩佐歩夢と同じレッドブル・ジュニアドライバーとして、日本のトップカテゴリーに挑戦することとなる。
この他にも、SRS-Fでスカラシップを獲得した荒尾創大と野村勇斗もレッドブル・ジュニアドライバーとしてフランスF4に参戦する。同じレッドブルの支援を受けながらも、アスリートとは異なり、ジュニアはオーストリアのレッドブル本社との結びつきが強い形となる。
レッドブルのフルカラーリングが施されたマシンで参戦することになった佐藤。「最初からいい流れでこれている印象があるので、そこはポジティブだなと思っています。SF19にもだいぶ慣れてきて、もっと限界を探ろうという段階まで来れています」と、早くも手応えをつかんでいる様子で、この体制で臨める1年をしっかりと活かしていきたいと語った。
「レッドブル・ジュニアということで、本当にいろいろな可能性があると思っていて、大きなチャンスだと捉えています。次につなげられるように、この1年をしっかり戦っていきたいなと思っています」
「開幕に向けて、テストではしっかりとデータを採っていきたいです。そのためにクラッシュをしないで、確実にメニューをこなしていければなと思っています」
1日目の午後には9番手タイムを記録するなど、経験豊富なライバルと比べても遜色ないペースを披露していた佐藤。ルーキーではあるが、もしかすると今シーズンの台風の目になるかもしれない。
それぞれで感触が異なった鈴鹿公式テストとなったが、全員が何かしらの課題を持って、次の富士テストに進むのは間違いない。短いインターバルの間に、どれだけ改善することができるのか、彼らの動向から目が離せない。
