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投稿日: 2022.04.24 18:27
更新日: 2022.04.25 00:49

「1勝くらいでは涙は出ない」初優勝の松下信治。「これまで空回りしていた」本山哲監督【SF第3戦鈴鹿決勝トップ3会見】

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スーパーフォーミュラ | 「1勝くらいでは涙は出ない」初優勝の松下信治。「これまで空回りしていた」本山哲監督【SF第3戦鈴鹿決勝トップ3会見】

●本山哲監督(B-Max Racing team)

「チーム監督に就任して、数年はもちろん試行錯誤の時期を過ごして、毎年毎年、新たな要素を取り入れてチームとして少しでも向上するということで、そこで向上したこともありますし、上手くいかなかったこともありました。去年も2台体制から1台体制になって、1台になったことでその1台に集中するということで今のメンバーのなかにノブ(松下信治の愛称)が加わって、昨年もポールポジションを獲ったり表彰台には上がれたのですけど、やっぱリノブ自身もそうですし、チームとしても優勝経験がないというところで、最後の優勝というところを目の前にして、見えてはいるけど遠いなという実感はありました」

「そこを昨年のオフから今年に掛けて頑張ろうとやってきましたけど、その気持ちがちょっと空回りしていたところもあって、オフのテスト、そして開幕戦、チームとしては非常にリズムが悪かった。特にノブ自身がちょっと力みと焦りがあって、本当にリズムがうまく回らなかった。今回に向けてチームとしても1回そのあたりを整理して、今回は正直、優勝を狙えるとは思っていなくて、チームとしてきちんとベースを作る、安定して戦えるシーズンに向けてというところでトップ3、できなくてもトップ6には必ず入ろうと、そして落ち着いて週末を過ごそうと決めていました」

「今日のレースに関しては雨のなかで、予選はちょっとうまくいかなくて9番手というところで、ただ今日のレースに関してはスタートのポジションがアウト側とイン側で、イン側の路面に雨が流れているので9番手(アウト側)は非常にラッキーで、スタートで4〜5番手に行けるなと思っていたら、その通りのポジションで行ってくれた」

「そのあとの水が少ないときはヨコハマタイヤの性能はすごくいいのですけど、やはり鈴鹿のようなハイスピードサーキットで、水が少ないときのレインタイヤはフロントタイヤをうまく扱っていかないといけない。そこをエンジニアの田坂(泰啓)さんとクルマでなんとかセーブするセットアップを進めて、あとはノブ自身にとにかくフロントタイヤだけどケアして走るようにしてもらって、そうしたら必ず順位が落ちてくるクルマが出てきて、絶対にチャンスが来るから、と」

「ノブ自身、力まないようにとにかく普通にスタートして、普通に走れば6位以上には絶対に入れるというところをベースにして行って、全体的なチーム、そしてドライバーが焦らず、力まずにやってくれたことが大きかったと思います」

「レースのなかではいろいろセーブさせたところがあって、序盤、ノブがうまくタイヤをセーブしてうまく走ってくれて、そこからプッシュするとタイム的には明らかに一番速い状況もある中で、その後も数周タイムを上げて、大きくラインをずらして水のあるところを走ってくれてタイヤを冷やしてくれた。そういったところで非常に珍しく、自分を抑えて我慢した走りをしてくれて、そういった地道な努力が結果に結びついたので、今回はチームもそうですし、ノブ自身、非常に落ち着いてやってくれたので、みんなに感謝しています」

(選手での優勝と監督しての優勝の違い、レース後の涙)
「やっぱり違った喜びのところがあります。監督してチームスタッフ、エンジニア、データエンジニア、ドライバー、みんなが上手く働いてくれないと優勝はできない。スーパーフォーミュラはレベルの高いカテゴリーなので、そういった意味ではもちろん、その中の中心となるのはドライバーであるし、僕にも責任があるし、クルマという部分では田坂さんの責任が非常に大きい。チームとしてうまくコミュニケーションを取って、今は非常にいいチームになれた。田坂さんもいろいろ苦労して悩んでいたので、今回結果が出てよかったと思います」

2022年スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿決勝後会見
スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿で監督して初優勝を果たした本山哲監督(B-Max Racing team)


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