またJRPの上野禎久社長は「手放しに喜ぶわけではありませんが、狙ったキャラクターが得られたかな、という実感はある」と今回の新空力パッケージを評価している。

「データ上ではある意味半信半疑だったところが、期待に変わったところが嬉しかったです」

「ただ、いまはまだ2台しか走っていませんし、雨で走らせていなかったりとか、この空力の変更が制動(ブレーキ)に対してどう影響するかなど、課題はたくさんあります」

 また、今回2台の開発車両に取り付けられた空力パッケージが「“最終形”ではない、ということか」との司会の問いに対し、上野氏は「はい。開発途中という理解で」と答えた。11月にはモビリティリゾートもてぎでの開発テストも残されており、それを経て確定仕様が決められていくようだ。

 ファンとしては、新しい車両でのレースがいつから見られるのかが気になるところだが、今回上野氏は「タイヤ・燃料を含めて12月には、来季どういう形で取り組むかをご案内できる機会を作りますので、発表をお待ちください」と述べるにとどめた。ただし、空力パッケージについては2023年シーズンからの導入を目指しているようだ。

記者会見に登壇した上野禎久JRP社長
記者会見に登壇した上野禎久JRP社長

 また、続く記者との質疑応答では、新空力パッケージ導入の際の費用負担に関わる質問も飛んだ。

 これに対し上野氏は、「そういった部分も含めて、協議中」であると答え、以下のように説明した。

「どういう部分をどこが負担するかというのはカテゴリーごとにまちまちですし、我々は『これは誰が払う、これは誰が払う』という開示もしません。チームによって事情も違いますから、答えはひとつではないので、ここでは明言しません」

「燃料の話もそうですが、経済合理性はすごく大事だと思っています。サスティナブルにこの業界を続けるためには、チームの経済環境をしっかりとウォッチしていかないと。幸い、ここのところずっと(参戦)台数は増えていますが、我々プロモーターが方向性を間違えると、台数が減少するような経済・社会環境が迫っていますので、そこはしっかりウォッチしながら、手当てしながらやっていきます。具体的に誰がいくら払う、といった話は(ここでは)しません」

 いずれにせよ現在は新空力パッケージの最終仕様決定段階にあり、12月上旬に予定されている恒例のルーキーテストでは、各チームは現行のSF19を走らせることになる。新パッケージが2023シーズンから導入されるとしても、チームへのデリバリーは年明け以降となるようだ。

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