■GT500 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Q2での前車のコースアウトでタイム乱すも総合4番手

 前回は惜しくも最後まで走り切ることができなかったが、気持ちを切り替えてこの鈴鹿に乗り込んだ。ライバル達よりサクセスウエイトは積んでいないので、ここから巻き返しをはかりたい。

 午前のフリープラックティスでは4番手のタイムを記録。クルマのバランスは良さそうだ。

 午後のQ1では、松下信治選手が担当。セッション開始2分後くらいから、各社次々とコースイン。#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTは残り5分で最後にコースイン。ウォームアップの後、アタックを開始。2番手のタイムを記録し、Q2の野尻智紀選手につないだ。

 Q2もギリギリまでコースインを待ち、残り5分15秒でコースイン。2周のウォームアップの後、アタックへ入っていった。野尻選手がS字に差し掛かったところで前車がコースアウトしてしまい、この影響によりタイムをロスしてしまい、Q2では8番手のタイムとなってしまった。しかし、総合で4番手となり、明日は2列目からのスタートで優勝を狙う。

●鈴木亜久里監督のコメント

「野尻の前で他のクルマがスピンしてしまったのは残念だったね。それがなかったらどのくらいのポジションにいたんだろう? そう考えると悔しいけど、2列目からのスタートだから、チャンスはあるから、気持ちを切り替えて、明日へ向けて準備します」

●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント

「アタック中に前を走っていたクルマが目の前でスピンしてしまって、それでも総合で4番手のタイムなので、長時間のレースを考えれば、表彰台は狙えます」

●田中洋克チームディレクターのコメント

「ポールを狙えると思ったのですが、届かなかったですね。午前中は思ったよりバランスが良くなくて、予選に向けて大きくセットを変えて、それは良い方向に行きました。午前中から予選のセットで進めれば、もっと前に行けたと思うのですが、明日頑張ります」

●野尻智紀選手のコメント

「スピン車両があったりとかしていて、タイムは出しきれなかったかなと思うんですけれども、まあ4番手に踏みとどまれたのでイエローもなく、タイムもしっかり残ったっていうところは、まだ我々今週繋がっているというか、運があるところもあるのかなと思います。明日コンディションがちょっと安定しなそうですから、しっかり集中して走りきりたいなと思います」

●松下信治選手のコメント

「フリーはあまりちょっと調子良くなくて、まあその中で結構いろいろ考えて持ってきたものが予選でドンピシャ当たった、というかいい方向には行っていたので良かったです。Q1は2番手だったのですけど、Q2でアタック中に前の車両がコースアウトしてしまったのが大きく影響して、結果的には4番手なので、まぁちょっと悔しいですね。ポテンシャルはまだ先にあると思うので、でも明日4番手スタートで3時間レースなので、まだまだチャンスあると思います。絶対優勝したいですね」

■GT500 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
ドライバーふたりの素晴らしい走りで明日は2番手からスタート

ARTA 2024スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート
2024スーパーGT第3戦鈴鹿 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)

第2戦富士では、ポイントを獲得することができなかったが、クルマのバランスは良く、今朝のセッションではトップタイムを記録した。チームの雰囲気も良く、ドライバー達も落ち着いている。

Q1のアタックは佐藤蓮選手。各社が次々とコースインする中、ギリギリまでコースインを引っ張り、残り5分半でコースイン、ウォームアップのあとアタックへ入って行った。タイミングモニターには2番手のタイムが表示されたが、その後、2台に抜かれ、4番手でQ1を終えた。

Q2は大津弘樹選手。セッション残り5分半でコースイン。2周のウォームアップを行い、アタック。大津選手はQ2で3番手のタイムを記録し、合算で予選は2番手となった。明日はフロントローからのスタートで優勝を狙う。

●鈴木亜久里監督のコメント

「アベレージでみて良いペースで走れていると思うね。クルマのバランスが安定していると思う。ポールのクルマは速すぎるけど、レースでは我々に充分チャンスがあるので期待していてください」

●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント

「16号車はふたりともタイムが良かったので、2番手になりました。これはもう優勝を狙うしかない。皆さんにお見せできるのはいいレースが絶対にできるってことですね。間違いなくお見せできるので、できればワンツーでフィニッシュします」

●田中洋克チームディレクターのコメント

「持ち込みのバランスが良くて、午前中はトップのタイムを出せました。予選に向けて期待していたのですが、ちょっと伸びが足りなかったですね。明日のレースは頑張ります」

●大津弘樹選手のコメント

「クルマのポテンシャル的には出し尽くすことができたと思うのですが、Q1でトップとの差があったことと、Q2でもその差を縮められなかったので、ドライビング的にはベストは尽くせたのですが、届かなかったのは悔しいですね。自分自身でもピークのないタイヤへのアジャストが難しかったので、そこでわずかなロスがあったと思います。明日は2番手からスタートできるので、切り替えて頑張りたいと思います」

●佐藤蓮選手のコメント

「公式練習の走り出しからクルマとしては決まっていたのですけど、午後では風向きが変わってコンディションが結構変わっていました。その中でもQ1では自分が担当して、トップのクルマは速かったですけど、2番手はかなり接戦っていう中で繋げることができたので、その中で大津さんがいいアタックをしてくれて、最終的には2番手のポジションを獲得することができました。鈴鹿はホンダ勢としてもホームコースなので、何としても優勝を取りに行きたいと思います」

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