更新日: 2024.12.10 00:11
TGR TEAM WedsSport BANDOH 2024スーパーGT最終戦鈴鹿 レースレポート
予選6番手からスタートするが多くの課題を抱えるレースに
シリーズ名:2024 AUTOBACS SUPER GT シリーズ
大会名:2024 AUTOBACS SUPER GT Rd.5『SUZUKA GT300km RACE』
レース距離:1周5.807km×51周(296.157km)
12月7日(土)天候:晴れ コース状況:ドライ
公式予選:GT500クラス7位 (3:28.414(Q1/Q2合算)→決勝6番手スタート
台風により、鈴鹿で開催予定だった第5戦が順延により、12月の最終戦としての開催となった。最終戦で全車サクセスウエイトが下ろされて、全車イコールコンディションで行われるなか、19号車は残念ながらチャンピオン争いに絡むことはないが、今年の集大成を見せるために、表彰台を目指して爆走を誓う。午前中に開催された公式練習では、混走・占有時間合計で31周走り込み、1’45.202と11番手のタイムとなった。
午後の予選は、予選順位によっては、予選終了時にチャンピオンが決定もしくは、チャンピオン争いから離脱するチームが出るという状況となり、最終戦ながら、いつもよりも激しい予選が予想された。
予選は晴天のなか、ところどころに雲が出ている状態で、強風が吹き付けるなか、あまり気温、路面温度が高くない。予選直前の気温/路面温度は14度/24度となっている。今回の予選はいつもの予選より5分長く設定された。
Q1は国本選手がドライブ。残り12分を切ったあたりで、24、16号車がコースインし、そして、残り10分で19号車を含め、コースインするクルマが出てきた。やはり気温・路面温度が徐々に下がっていくなか、クルマをウェービングしながら周回を重ねていく19号車はチェッカー後の最終ラップで出した1:44.526が9番手となり、Q1を終えることとなりました。
Q1の結果は、トップの5台がコースレコードを叩き出す激しい順位争いのなか、24号車がトップタイムを出して、Q1トップに。以下、37-36-17-100-14-8-16-19-39-12-38-64-3-23となります。
Q2は阪口選手がアタック。開始1分もせずに37号車が、残り時間12分で24号車が早めにピットアウト。残り時間11分で3台がコースインするが、残り10分で各車コースインするなか、19号車もピットアウトして、アタックに向かう。やはり、Q1と同様、長めに周回時間を取り、タイヤを温めていくようだ。
阪口選手は1アタックにすべてを賭けるべく、タイヤを温めて周回を重ね、残り1分で1発のアタックに入り、1:43.888、Q2で7位のタイムを出し、合算でも3:28.414となり、7番手の決勝スタートを迎えることとなりました。
Q2の結果は、Q1より軒並みタイムを上げるなか、14号車がトップタイムとなり、以下17-36-3-100-23-19-38-24-16-64-39-8-12-37という結果に。
Q1とQ2での合算タイムでの総合順位は、Q1、Q2ともに3位を獲得した36号車の合算タイムがトップタイムとなり、予選1位で3ポイントを獲得。結果、決勝を待たずに2024年度のチャンピオンを36号車が獲得することとなりました。以下、17-14-24-100-16-19-3-37-38-23-8-39-64-12となりました。
予選終了後に、14号車の『ドライバーの遵守事項』違反による5グリッドダウンの裁定となり、19号車は明日の決勝を6番手からのスタートとなります。
明日の決勝は、2024年最後の集大成にふさわしいレース結果を、そして表彰台へ向け爆走していきます。皆さまの応援、宜しくお願いいたします。
予選終了後 坂東正敬監督コメント
「ノーウエイトでデータのない寒い鈴鹿7番手は良いと思います(※コメント後、19号車は決勝が6番手スタートに変更)。もちろんトップを狙っていますが、やっとドライでのちゃんとした練習走行からの予選を試せたような気がします。明日はスタートから良いところをたくさん出して抜いてくレースを見せたいと思います。応援宜しくお願い致します」
12月8日(日)天候:晴れ コース状況:ドライ
決勝:GT500クラス14位
時折強く吹く風と、雨雲が迫る予報が出ている第5戦(最終戦)鈴鹿。史上初の師走決戦は厳しいコンディションのなか、6番手からのスタートとなった19号車は、最終戦で表彰台を目指して爆走を誓う。
午前中に行われたウォームアップ走行は、決勝を見据えた確認に終止し、8周周回での1:49.714のタイムとなった。全車サクセスウエイトなしのガチンコ勝負。すでに年間チャンピオンが決定しているものの、ランキング2位の座を最大8台が争うこととなり、いつもの最終戦以上のガチンコのレース展開が予想される。
スタートドライバーは国本選手。スタート直前の気温/路面温度は13度/19度となり、序盤いかにタイヤのグリップ力を引き出せるかが勝負の鍵となる。決勝開始が10分ディレイされ、12時40分に三重県警の白バイ・パトカー先導のパレードラップが1周、その後のフォーメーションラップが、低い路面温度を考慮して1周追加され、合計3周周回後、レースの火蓋が切られた。
スタート直後に前の24号車を抜き5番手に上がると、前の16号車に食らいついていくものの、2周目の最終シケインで16号車にパスされ6位に、サイドバイサイドから1コーナーで3号車にパスされて7位まで後退となる。
19号車は7番手を死守し、後ろに数台が連なっているトレイン状態となり、後ろの23号車に責め立てられることとなるが、5周目の130Rで23号車に、シケイン前に39号車にパスされ、6周目に12号車にパスされてしまい、10位まで落ちてしまう。
さらに、ペースの上がらない19号車は、6周目のバックストレートまでに、後続集団に追いつかれてしまうが、10周目までに24、37号車にパスされて12位となり、さらに38号車にもパスされて13位となってしまった。
10周目にデグナーで、17号車と300クラス車両との接触で、300クラス車両がコースアウト、タイヤバリアまで突っ込んだため、FCYが入った。11周目にFCYが解除されると、後続の64号車にパスされるものの、12周目にその座を取り返して13位に。
レースが1/3を過ぎた17周目に多くの車両が1回目のピットに入るなか、18周目にピットに入り、フルサービス・ドライバーを阪口選手に交代、暫定14位でコース復帰となった。全車ピット終了した20周目で19号車は15位。31周目に300クラスの車両が止まったことにより2度目のFCYが入る。32周目にFCYが解除された。
終盤、19号車は前の64号車との差を縮め、残り7周でパスし14位に上がるものの、すぐにパスされ、15位になるも、24号車がピットインして順位を落としたため、19号車は14位に。前の64号車との差が1秒未満となり、懸命に追いかけるものの叶わず、14位でチェッカーを受けることとなりました。
レースは、トップの36号車が2位との差を2秒開けつつ、トップを快走するも、ピット後に36号車に追いついた3号車との争いも、2度目のFCY解除直後に3号車が単独スピンして後退。代わりに2位となった17号車が終盤まで36号車を責め立てるものの、36号車が抑えきり、トップでチェッカーを受けることとなりました。2位は17号車、3位は12号車となります。
以下、100-16-14-3-23-38-39-37-8-64-19-24となりました。皆さまの応援、誠にありがとうございました。
決勝コメント
坂東正敬監督
「期待に応えられず申し訳ございませんでした。足りないことが多すぎました。レースは他車に比べてのグリップ不足とピックアップでドライバーには辛い思いをさせてしまいました。新しいことにチャレンジした結果ですがレースはリザルトがすべてです。今年一年は悔しいことと想定外のことしか起きない一年でした。本当に沢山の応援ありがとうございました。課題を克服できるように今から2025年の準備に入ります。本当に一年間ありがとうございました」
国本雄資選手
予選
「冬の鈴鹿で不安な部分が多かったですが、横浜ゴムさんとの新しいチャレンジを持ち込んでアタックしました。気温が低いと苦手な部分が多かったですが想像していたよりも良い結果で予選を終えることができました」
決勝
「6位からスタートでしたのでライバルとバトルしてレースを楽しみたかったですが、スタートして数周でペースダウンし苦しいレースになってしまいました。課題を克服するためにいろいろことにチャレンジして鈴鹿に来ましたが、うまく戦えずに非常に残念です。今年も沢山の応援ありがとうございました。横浜ゴムさん、TGRさん本当にありがとうございました。オフにできることを沢山トライして2025年に向けて始動します」
阪口晴南選手
「僕たちにとっては難しいレースウイークになると予想していましたが、その分たくさんのデータが取れることを期待して臨みました。予選はそのなかでもまずまずの位置につけることができました。決勝は課題としていたウォームアップはよかったものの、その後ピックアップに悩まされ苦しいレースになりました。12月の路面温度に適応できる状態になく、たくさんの課題が見つかったレースとなりました。そのなかでも今後に向けて方向性や改善点がみつかり、確実に次に繋がるレースになりました。沢山の応援ありがとうございました」
チームスタッフ一同
「スポンサー、関係者の皆さま、今年も無事に全8戦を戦いきることができました。皆さまからのご支援に、チームスタッフ一同、心より感謝申し上げます。今回の鈴鹿大会は、ご観戦を希望される方が大多数いらっしゃったこともありまして、すべての皆様のご要望に沿うことができなかったこと、大変申し訳なく感じております。来年1月のマレーシア・セパンサーキットでのテストから、チームは2025年シーズンに向けて動き出します。レース成績はもとより、ホスピタリティにつきましても、BANDOHをサポートして頂くすべての皆さまのご期待に沿えるよう、一段のサービス向上を目指して取り組んでまいります。引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします」