なお参加条件の変更は、もともと一昨年からホンダ側から要請があったという。ただ、坂東代表によれば2017年は車両の変更もあり、中低速コースの第1戦岡山、高速コースの第2戦富士と、2戦を終えてから判断が下されたという。

「なぜ15kgなのかは、その2戦のデータを分析して、有識者の意見をもとに性能調整委員会で考えたところもあり、最終的にGTAで判断した」

 今季は開幕2戦でレクサスLC500が連勝、表彰台独占を飾っているが、今後についてGT500で参加条件が変更されることは「今のところはない」と坂東代表。GT500はこの第3戦の条件でしばらく戦いを続けることになる。もちろん、坂東代表としては今後は3メーカーともに同じ車両形式で参加し、参加条件が均一になることを望んでいる。

「細かくやっていると個別性能調整みたいになるので、あまり触りたくははない。参加条件の調整は誰にとっても不満が起きるものになる」

 なお、坂東代表は第2戦富士の後にホッケンハイムで行われたDTM第1戦を訪れ、新しくDTMをプロモートするITR e.Vの代表に就任したゲルハルト・ベルガーと二度に渡って会合を行ったことも定例会見で述べた。DTMとの今後のクラス1規定の統一についてはこれから進展していく見込みで、今後ベルガーが来日しながら、「6週間以内」に新たな合意が結ばれることになる。

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