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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.05.22 21:16
更新日: 2017.05.22 21:24

GT300トップ4のそれぞれのドラマと手ごたえ。波乱のオートポリスは大混戦の序章!?

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スーパーGT | GT300トップ4のそれぞれのドラマと手ごたえ。波乱のオートポリスは大混戦の序章!?

■特性を活かし、次に繋がる結果──ARTA BMW M6 GT3&Studie BMW M6

 また、今回SUBARU BRZ R&D SPORTと同様に次に繋がるレースをみせたのがBMW M6 GT3勢だ。予選でもStudie BMW M6の荒聖治が「Z4 GT3で走ったここのフィーリングも良かったんですが、それよりも気持ちいい」と語ったとおり、3位のARTA BMW M6 GT3、4位のStudie BMW M6と、上位フィニッシュを果たしている。

 素晴らしいレース運びをみせたのはARTA BMW M6 GT3。序盤から高木真一が3番手につけ、2台のJAF-GTを追ったが、ここでARTA BMW M6 GT3はピットインで『左側2輪交換』という作戦に出る。モニターや映像には映っていなかったが、これでVivaC 86 MC、SUBARU BRZ R&D SPORTの前に出ることに成功したのだ。

タイヤを片側二輪交換し、VivaC 86 MCの前に出たARTA BMW M6 GT3
タイヤを片側二輪交換し、VivaC 86 MCの前に出たARTA BMW M6 GT3

「ここはJAF-GTが速いのは分かっていて、そんな中で予選も4番手、決勝のペースも良かったので、タイヤ無交換とか色々と作戦を考えていた」というのは高木だ。

 また、ステアリングを受け継いだショーン・ウォーキンショーも、初のオートポリスとは思えぬ速さをみせた。最終的には2台に抜かれてしまうが、ARTAの土屋圭市アドバイザーも「ショーンも初めてのサーキットで、レース前は30周くらいしか走ってないのによく頑張ったと思う」と褒めている。ウォーキンショーはこれまでGT300の戦いに苦戦していた部分はあったが、今回その実力を示したことで、今後の自信にも繋がるだろう。

 そしてここまで、M6 GT3導入以降なかなか思うような結果を残せていなかったStudie BMW M6も、表彰台こそ届かなかったものの、4位という結果を残した。SUBARU BRZ R&D SPORT同様、次に繋がる結果だったのは間違いなさそうだ。

「やっと戦えるようになってきましたね。BoPもそうですし、僕たちのセッティングや、ヨコハマさんが用意してくれたタイヤもそうで、手ごたえのある一戦になりました」と荒。

「今の印象ではSUGOも良いかもしれませんし、鈴鹿もオートポリスとは特性が近いので、クルマの良さをしっかり出したいですね」

運動性能の高さを発揮し、表彰台には届かなかったものの速さをみせたStudie BMW M6
運動性能の高さを発揮し、表彰台には届かなかったものの速さをみせたStudie BMW M6

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 今季の開幕2戦はメルセデスベンツAMG GT3、そしてJAF-GT勢、ポルシェ勢といったところが速さをみせてきたが、今後はさらに、今回上位に食い込んだマシンたちも争いに絡んでくることが予想される。新車導入2年目を迎えたGT3勢が速さを増し、ますますGT300は混迷の度合いと、それぞれのドラマを作ってくれそうな予感だ。シリーズ中盤戦以降も、目が離せない。


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