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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.05.06 16:43

平手晃平「苦しい時期を乗り越え、ようやく努力を形にできた」

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スーパーGT | 平手晃平「苦しい時期を乗り越え、ようやく努力を形にできた」

2016 SUPER GT 第2戦「FUJI GT 500km RACE」(5/3-4)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選35,700名、決勝50,100名 合計85,800名

 5月4日(水・祝)、ゴールデンウィーク開催恒例のSUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の決勝が行われ、5番グリッドから一意専心に勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD RC Fは、スタートを担当したヘイキが2位から5位まで連なる集団でチャンスを窺う走り。29周を終えストレートで1号車をかわして4位にポジションアップし、35周目に暫定2位で最初のピットイン。交代した平手はクレバーな走りでタイヤをいたわりつつ、前とのギャップを少しずつ詰めていく。そして、2回目のピットインを行う直前にセーフティーカー(SC)が導入される波乱があり、ここで順位浮上のチャンスが訪れた。SC退去と同時にピットインを敢行。一気に3位に浮上するとともにヘイキは更にチャージして2位1号車を追い立てる。107周目にトップ12号車のアクシデントで2位浮上するとトップ1号車とのギャップを毎ラップ縮めていく鬼気迫る走り。約2秒詰めるも惜しくもチェッカー。ヘイキはGT初表彰台、チームは3年振りの表彰台獲得となる2位でフィニッシュを果たした。

 ドライバーポイントでは15点を獲得(計19点)、チームポイントでは18点を獲得(計25点)し、いずれもシリーズランキング3位に浮上した。次の第3戦オートポリスは熊本地震の影響で中止となり、6月SUGO/7月鈴鹿の公式テストを経て、第4戦が7月23日(土)・24日(日)にスポーツランドSUGOにて開催される。

●公式練習走行
 開幕戦では、シーズンオフテストから公式予選まで良い流れで来ていたが、決勝では思わぬ苦境となり7位となったDENSO KOBELCO SARD RC F。速さは身に着けたが決勝での強さに磨きをかけるべく、インターバルの間に細かい積み重ねを続けてきた。ゴールデンウィーク恒例の開催となる第2戦は、世界遺産の霊峰富士のすそ野に位置する、幾多の名勝負を繰り広げてきた今年創立50周年を迎えた富士スピードウェイが舞台。連続ポイントを獲得はもちろん、ここで大量得点を稼いで一気にタイトルへの弾みをつけたいところ。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は約3時間に及ぶ長丁場の500kmで争われる。ドライバー交代を伴うピットストップは2回が義務付け。ウェイトハンディは現獲得ポイントの倍の数値となる8kgを搭載する。

 3月下旬に当地で行われた公式テストでDENSO KOBELCO SARD RC Fは、初日総合3番手、2日目最終セッションをトップで締めくくる総合2番手など各セッションで上位タイム記録し充実したテストに。予選から激しい僅差の戦いは必至であるが、実力を発揮できれば予選上位も期待される。決勝は長丁場の500kmレースで2ストップとはいえ、序盤から激しい超高速スプリントバトルが予想されている。運や天候も含めてチームの戦略や判断などチームの総合力によって大きく勝負が左右される第2戦富士。今季タイトルの見通しを判断する重要な一戦となり、チーム一丸となって一意専心に勝利を目指していった。

 3日(火・祝)午前中の公式練習走行は、気温17度/路面温度24度のドライコンディション。9時から混走セッションが開始され、ヘイキからステアリングを握ってクルマのフィーリングも確かめると共に新品タイヤのチェックを行い、まず1分29秒155でその時点でリーダーズボードのトップに躍り出る。11周目から別のドライタイヤを装着して15周目に1分29秒413と、このタイヤでのアウティングベストを記録。クルマの仕上がり具合は全く問題ないことから、19周目からは平手がドライブ。ヘイキの装着したタイヤ2セットのフィーリングを確かめた。混走セッション最後に平手が新品タイヤの感触を確かめ1分29秒371をマーク。混走セッションではヘイキのタイムで2番手タイムに。10分間のGT500単独セッションでは、平手がアタックシミュレーションを行い、4周目に1分29秒064の4番手タイム。公式練習走行ではトータル43周を走行をし、サーキットサファリではヘイキが混走ベストをマークしたタイヤのチェックに費やし、午前中は結果、平手がマークした1分29秒064の4番手タイムでQ1への準備を無事に整え、公式テストの好調さを維持している様子を走りで証明した。


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