36周目になると、GT500はドライバー交代を伴うピットインが始まり、まずはフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがピットインして、佐々木大樹からジョアオ・パオロ・デ・オリベイラに交代。その後、38周目にはMOTUL NSX-GTがピットインして武藤から中嶋大祐にチェンジ。2台ともタイヤはスリックを選択。
 
 すると、41周目にタイヤ交換を終えたばかりのフォーラムエンジニアリング GT-Rが最終コーナーでクラッシュ。このアクシデントで、このレース2度目のセーフティカーが入る。その間に、3番手DENSOが5番手まで順位を下げている。

 47周目にレースが再開されると、3番手に上がったWAKO’S 4CR LC500を始め入賞圏内のチームが続々とピットへ。KeePer TOM’S LC500、ARTA、WedsSport、カルソニックなどがピットインを行った。

 そのピット作業に注目が集まるなか、48周目の1コーナーでGT300の55号車ARTA BMW M6 GT3がバトル中に接触して1コーナーを飛び出しストップ。最終コーナーでもフォーラムエンジニアリング GT-Rがクラッシュした同じ場所にGT300の48号車、植毛GT-Rがクラッシュバリアに突っ込み、またも同時多発的にアクシデント発生。ここでこのレース3度目のセーフティカーが導入される。

 ここで不運となったのは、まだピットインを終えていない、トップのRAYBRIGをはじめとした上位4台。逆にドライバー交代を終えた5番手DENSO、6番手S Road CRAFTSPORTS GT-Rの2台に突然、優勝のチャンスが舞い降りる。

 それでも、この時点では実質の順位争いが混迷し、7番手以降はドライバー交代を終えていたが、セーフティカーの入るタイミングから周回遅れとなってしまい、優勝戦線からは離脱。この3度目のセーフティカー中にGT500の優勝争いはDENSOとS Roadの一騎打ちという、驚きの展開が突然訪れる。

 53周目に3度目のリスタートが行われると、RAYBRIGから上位4台がピットロードへ。タイヤをドライに替え、ドライバーを交代。これでDENSOがトップに立つも、ピットに入った4台がピットアウトした後ろのDENSOがつき、アウトラップの4台と後続のDENSO、S Roadなど7~8台が入り乱れ、見た目上の展開でポジションが目まぐるしく変わっていく。

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