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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.07.24 10:57
更新日: 2017.07.24 11:10

#50 Ferrari 488 GT3 スーパーGT第4戦SUGO 決勝レポート

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スーパーGT | #50 Ferrari 488 GT3 スーパーGT第4戦SUGO 決勝レポート

2017 SUPER GT
INGING MOTORSPORT
第4戦 菅生 レースレポート
◆7月2日(日)<決勝>天候:雨|コース状況:ウェット
#50  Ferrari 488 GT3 2位

4月のシリーズ開幕から初のレインコンディションで行われたSUGOラウンド決勝は、3度のセーフティーカーランによる波瀾の展開が明暗を分ける鍵となった。

予選16位から追い上げたFerrari 488 GT3は抜群のピットタイミングも味方して2位でチェッカーを受け、今シーズン初となる表彰台を獲得した。

 約2ヶ月ぶりの開催となったAUTOBACS SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」。22日(土)に行われた予選では、Q1を担当した新田守男のドライビングによって16位を得ることになり、Ferrari 488 GT3は28台が出走したGT300クラスの中盤の位置からのスタートとなった。

 23日(日)の決勝日は、事前の天気予報通りに朝から小雨が降る状況で、ときより大粒の雨がコースをたたくこともあった。決勝レース前に予定されたウォームアップ走行のころには雨は小康状態となったが、路面はウェットコンディションから変わらず。

 そのためFerrari 488 GT3は、レインタイヤを履いて7周を周回し、路面状況とマシンのセットアップを確認した。ウォームアップ走行後のスタート進行時には路面も乾き始めたが、スタート直前になるとまた雨が降り出し、各チームはスターティンググリッド上で一旦履き替えたスリックタイヤからまたレインタイヤへと戻すなど、スタート直前まで天候に翻弄されることになった。

 Ferrari 488 GT3も、グリッドに着いてすぐにスリックタイヤに交換していたが、チームは直前の判断で作業可能時間ギリギリにレインタイヤへと戻した。

 決勝レースは、予定時刻の14時30分に宮城県警のパトカー先導によるパレードランが行われ、その後に1周のフォーメーションラップを経てローリングスタートが切られた。

 Ferrari 488 GT3のスタートドライバーは、前戦までの都筑晶裕ではなく新田が担当。2周目には1つポジションを上げて15番手を走行するが、5周目に早くも1回目のセーフティーカーが入る荒れた展開となった。セーフティーカーランは5周に渡って周回を続け10周目にリスタート。

 マシンのセットアップはウェットコンディションにマッチしていたが、GT300クラスの中段争いを強いられているFerrari 488 GT3は、先行車に押さえられてペースアップが果たせない。均衡した中段グループのバトルは30周まで続くことになる。

 30周を過ぎると徐々に先行車がピットインを行い、34周目には10番手までポジションを上げる。その後、38周目にGT500クラスのマシンがクラッシュしたことにより2回目のセーフティーカーが導入された。

 クラッシュ車両が排除され44周目にレースが再開すると、上位陣が一斉にピットに入る。Ferrari 488 GT3もピットインを予定していたが、チームはピットレーンが混み合うことを予想してピットインのタイミングを1周遅らせる。

 45周目に5番手で滑り込んだピットでは、都筑にステアリングが渡されるとともに、雨があがり路面が乾きだしていたためにメカニックは素早くタイヤをスリックに付け替えてピットから送り出した。

ピットインする#50 Ferrari 488 GT3

 ピットアウトした周に再びセーフティーカーが入ったことにより、ピットでのタイムロスが実質的になくなる幸運に恵まれ、50周目にレースが再開すると、Ferrari 488 GT3は4番手までポジションを上げていた。

 その後、上位陣がピットインしたため、レースは11号車(GAINER TANAX AMG GT3)と50号車がトップを争うマッチレースとなる。一部の路面はまだ濡れている難しいコンディションながらも都筑は果敢に攻め続け、トップを走る11号車と2秒以内に迫る好勝負を見せた。

 だが、70周を過ぎると500クラスの激しいバトルに道を譲ったこともあり、トップとの差が5秒ほどに拡がるものの、Ferrari 488 GT3は後続を寄せ付けず2番手のポジションをキープ。そして、77周目に2位でチェッカーを受けることになった。

 2017年シーズンは開幕戦からクラッシュに見舞われるなど不運が続いたFerrari 488 GT3だったが、このSUGOラウンドではドライバーとチームが一丸となって16番手スタートから見事に2位を獲得した。

 この調子を維持したまま、2週間後には第5戦の「FUJI GT 300km RACE」に挑むことになる。


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