■タイヤは数あるメーカーのなかからピレリに決定
3人の挨拶に続いて、すでに“ワンメイクになる”と発表されていたタイヤのサプライヤーが発表された。今回ワンメイクタイヤを供給することになったのは、ブランパンGTシリーズをはじめ、多くのGT3カーレースにタイヤを供給するピレリだ。スーパーGTチームやST-Xチームが参戦する場合、ふだんのメーカーとは違うタイヤを履くことになる。
山下社長によれば、今回の鈴鹿10時間に向け、「驚くほどの」国内外の複数のタイヤマニュファクチャラーから提案があったという。そのなかでピレリが選ばれたことについて山下社長は「最も積極的で、最も将来に向けた提案があったと現段階で判断した」のが理由だと語ってた。
会場には、ピレリのモータースポーツビジネスディレクターを務めるエルネスト・ガルシア・ドミンゴが訪れ、「今回、初めて日本で大きなスタンスでレースに参戦することができることになり、関係各者に感謝している。光栄であるとともに、選んでいただいたことへの責任も大きく感じている」と意気込みを述べている。
また、この日はレギュレーションの詳細も説明された。ドライバーカテゴリーはプロ、プロ-アマ、アマの3クラスが設けられるほか、タイムスケジュールの詳細も決定。ラテルからは、ブランパンGTシリーズ、イギリスGT、ADAC GTマスターズ、ピレリ・ワールドチャレンジ、IMSA-GTD、オーストラリアGTという複数のカテゴリーのチャンピオンチームが主催者招待を受けると発表されている。
発表会には多くのメディアに混じって、現在スーパーGT300クラスに参戦するチームの関係者も訪れた。多くのGT300チーム関係者に話を聞くと、現段階で「参戦する」と明言はないものの、強い関心があるのは間違いない様子だ。また、ラテルによれば、現段階でヨーロッパのマニュファクチャラーも鈴鹿10時間に強い関心を示しているという。いったいどんなエントリーが集まり、どんな車種が鈴鹿の夏を彩るのか。今後のエントリーの動きを注目したいところだ。