ペナルティを消化した後は、ARTA BMW M6 GT3がコース上にストップしたことに起因するセーフティカーランを経験したほか、バトンにとって2スティント目となる第5スティントでは、タイヤがスローパンクチャーするアクシデントにも見舞われた。

 レースならではの荒波に揉まれ、最終的に12位でデビュー戦を終えたバトンだが、一方でスーパーGTレギュラードライバーたちとも激しいバトルを展開。シリーズの特徴であるGT300クラスとの混走も本格的に体験することとなった。

「GT300を何度もオーバーテイクしながら、GT500と戦うことに頭と神経を使った」

「2スティント目なんて1ラップ差がついていたのに、それでも戦わなきゃいけないクルマが周りにたくさんいた」

「『なんでこんなにサーキットにクルマがいるんだ!』って感じだった。まあそれが楽しかったわけだけどね」

「GT300は直線でスピードが出るからオーバーテイクするのは難しいと感じた。でもGT300に囲まれながら、GT500のクルマとレースを戦うのは本当に素晴らしい体験だったよ」

「彼らのおかげでオーバーテイクを味わうことができたわけだしね。そういった要素がレースに加わって楽しかった」

 バトンがレースを戦ったなかで、印象に残ったというのが23号車MOTUL AUTECH GT-R。特にポジション争いを演じたロニー・クインタレッリの走りについては「すごくアグレッシブな運転で、面白いなと感じた。彼がドライバーとして、とても成長していて、ここ数年とてもコンペティティブなドライバーだってことがよく見て取れた」と印象を語った。

ジェンソン・バトンがドライブするMOTUL MUGEN NSX-GT
ジェンソン・バトンがドライブするMOTUL MUGEN NSX-GT

 初めてのスーパーGT、初めての鈴鹿1000kmは「タフな1日だった」というバトン。気になる2018年シーズンでのリベンジ参戦については「まだ来年のことは分からない。一度に1つずつこなしていく、って感じかな」と明言は避けたものの、「この週末はただただ楽しかった」と述べている。

「スーパーGTとホンダ、TEAM MUGENを応援してくれる、本当にたくさんのファンに出会えたことが素晴らしかった」

「たぶん、またいつかここでレースすることになるかもしれない。ただ、それが実現できるかはまだ誰にも分からないよ」

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