ZENT CERUMO LC500のコクピットに収まった石浦のミッションは、ライバルたちがまだピットに入っていないこのタイミングで、とにかくプッシュしてタイムを稼ぎ出すこと。石浦はその任務を果たすべくZENT CERUMO LC500にムチを入れるが、背後にその時4番手を走っていた#17 NSX−GTが迫る。すでにピットインしていたZENT CERUMO LC500とは周回が異なり、石浦は前を譲らなければならないため、石浦はそのまま先行させる。ただ、その後#17 NSX−GTよりも石浦のペースが良く、少々タイムロスを喫してしまった。また、途中イエローフラッグが提示されていた区間で、タイミング悪く石浦の前方にGT300クラスの集団が現れてしまい、ここでも数秒のタイムロスがあった。

 とは言えコクピットの石浦は、予選日から感じていたZENT CERUMO LC500の好フィーリングを活かし、ハイペースで前を追った。上位陣がピットインを終えると、石浦の前には#17 NSX−GTが今度は同一周回で現れた。

 石浦はなんとかこれをオーバーテイクするべくプッシュを続けたが、最終的にはわずかに届かず。とは言え、残り2周で3番手を走っていた#12 GT−Rがストップしたことから、ZENT CERUMO LC500の最終的な順位は4位となった。惜しくも表彰台には届かず、優勝を飾った#37 LC500とのポイント差は開いてしまったが、立川と石浦のなかでは、前日感じたたしかな手ごたえが、確実なものになっていた。

 残すはツインリンクもてぎでの最終戦のみ。チャンピオンシップはどうなるかは分からないが、最後は勝ってシーズンを終えよう……。LEXUS TEAM ZENT CERUMOのメンバーは、心に誓って帰国の途に就いた。

ドライバー/立川祐路
「レース直前の突然の雨で驚きましたが、完全にウエットコンディションになったので、レインタイヤでスタートして、スリックタイヤに交換する作戦を採りました。そこからは#36 LC500の後方で戦うことになりましたが、フィーリングが良くペースも良かったものの、なかなか抜けず石浦選手に交代しました。結果は4位で、グリッドよりも上になりましたし、感触はすごくいい。タイトル争いは厳しいかもしれませんが、最終戦では優勝して終わりたいですね」

ドライバー/石浦宏明
「立川選手がウエットコンディションでスタートして、その後路面が乾いたタイミングでピットに戻りましたが、理想はもう1周早いタイミングだったかもしれませんね。その後、#36 LC500の後方で失ってしまうタイムもあったので、早めにピットに戻り、僕と交代し、空いている場所を使ってプッシュしようとしました。その後はコースインしたタイミングでタイムロスがあったり、GT300の集団に引っかかってしまったりと、表彰台圏内に届かなかったのは少し残念な部分はあります。とは言え、このレースで見えてきたところがすごく多かったので、4位という結果以上に収穫があったレースだったと思います。タイトル争いは苦しいですが、最終戦、思い切ってやるだけです。優勝目指して頑張りたいと思います」

浜島裕英監督
「土曜日の公式練習から公式予選、そして決勝レースと、着実にクルマが良くなったことが、この4位という結果に繋がったのではないでしょうか。レース戦略もライバルが採ったような作戦もありましたが、順当な作戦でしっかりと結果に繋げられたと思っています。この勢いのまま最終戦のもてぎでチームが全力を尽くせれば、いい結果でシーズンを終えられると思っています」

ZENT Sweeties

本日のレースクイーン

織田真実那おだまみな
2025年 / スーパー耐久
2025マツキヨアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円