■「今後も話し合いを進め、ファンに素晴らしいレースを」

 また、この日もてぎで実現した6台のデモランの先に見据えるものについては、坂東代表、そしてベルガー代表ともに、クラス1車両による“交流戦”だと口をそろえた。

「これまで進めてきたスーパーGTとDTMの交流戦に向けた、第一歩になったと思います。長年進めてきたステップを、さらに進めていけるようになったのではないでしょうか。今までの言葉だけでなく、目の前で車両を見てもらえることで、さらなる一歩にできたと思う」と坂東代表。

「今後、交流戦、コストの問題についてはお互いに協力しながら、ファンにどう楽しんでもらえるかを考えていきたい」

 また、ベルガー代表、坂東代表ともに、この週末を含めてさらに話し合いを進め、規定の統一化についても前進させるとしている。具体的な交流戦の開催年はまだ明らかにされてはいないが、DTMが2リッター直4直噴ターボエンジンを使用する2019年がまずはターゲットになるだろう。

「坂東さんと進めているのは、(DTMとSGTの)友人関係を進めるだけでなく、規則の統一を進めることだ」とベルガー代表は語る。

「日独のマニュファクチャラーがまったく同じ規則を使うことで、お互いにレースをするこができるし、日本のメーカーがヨーロッパでレースに出ることもできる。メーカーが資金を使わずに、お互い素晴らしいレースをファンに見せることができるはずだ」

「さらにミーティングをもって、どんなステップを重ねていけるか検討している。大きな狙いとしては、ヨーロッパのファン、日本のファンに向けて、大きなレースを提供したい」

 日本とドイツのメーカーが規定をそろえ、お互いのシリーズに出場したり、交流戦が実現すればファンにとっては大いに楽しみなレースとなるはず。両代表が語るとおり、今回のシーンはそんな夢のシーン実現に向け、世界への大きな発信となったはずだ。

ツインリンクもてぎで『クラス1』規定6台全車によるデモランが行われた
ツインリンクもてぎで『クラス1』規定6台全車によるデモランが行われた

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