ただ、腑に落ちないのは、ヘイキのタイムまで上がらないことだ。2016年にチャンピオンを決めた、最終戦ツインリンクもてぎの予選アタックはコースサイドで見て、ゾッとするほどのキレを見せていた。そうなると疑わしいのは使う道具でもあるマシン、と言うことになる。

 岡山テスト2日目の昼に話を聞くと、可夢偉は「おかしいです。ヘイキも同じことを言ってるんだけど、思った方向にマシンが向かない。セパンで別の車両(テスト車両)にも乗ったけど、まったくフィーリングが違う。ハマってる感じと言うか、テストで走る以前の問題かな」と答えていた。

 ちょっと質問を突っ込んで、セパンで乗った車両の方が良かったのか? とか、セットアップ以前の問題なのか? などと聞いても、答えにくそうに頷くくらいしかリアクションがない。チャンピオンチームと今の体制で、大きくセットを外すことも考えにくい。となると残るは、車体の個体差とか車体側でなにか致命的なダメージを受けている、くらいしか考えが及ばない。もしかしたら、DENSO KOBELCO SARD LC500は思ったよりも遥かに根の深い問題に直面しているのかもしれない。

 この先マシンの問題が解決し、3人のギヤが噛み合えば、その実力とポテンシャルが高い分だけ恐ろしい推進力を生み出すだろう。F1で表彰台を経験した2人の世界トップドライバーと、多くのチームを再生してきたエンジニアを擁するこのチームは2018年の台風の目になり得ると確信している。

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