16周目の1コーナーで同陣営のライバルであるWAKO’S LC500を仕留めると、22周目にはフォーラムエンジニアリングGT-Rも捉えて3番手に。そのままの勢いで2番手MOTUL GT-Rに追いつきサイド・バイ・サイドの状態に持ち込んでいく。
このまま2番手浮上は間違いないかと思われた瞬間、なんとその23号車MOTUL GT-Rにジャンプスタートによるドライビングスルーペナルティという無常の裁定が下り、労せずしてKeePer TOM’S LC500が2番手に浮上。フォーラムエンジニアリング GT-Rにもジャンプスタートのペナルティで、序盤でGT-R2台が実質勝負権を失うことに。
23号車MOTUL GT-Rはすぐにペナルティを消化し、au LC500の前、12番手でコースに復帰。ここから仕切り直しの猛追を始めることとなった。
その後、レースは30周を過ぎたあたりで最初のピットウインドウを迎え、早めのピットを選択したチームがドライバー交代を実施。まずは34周目にZENT CERUMO LC500がピットへと向かうと、ちょうど時を同じくしてKEIHIN NSX-GT、KeePer LC500の首位争いが激化。
32周目からテール・トゥ・ノーズになった2台は、36周目のヘアピンでサイド・バイ・サイドとなりながらなんとか17号車が頭を押さえるものの、この後も1秒以内の僅差でバトルが続き、38周目のバックストレートエンドのヘアピンでKeePer LC500がKEIHIN NSX-GTのインに入り、接触しながら前に。KEIHIN NSX-GTの首位がついに陥落する。
たまらず40周を過ぎてピットへと向かったKEIHIN NSX-GTはピットストップ制止時間を41秒0でコースに復帰。一方、45周目までタイヤ交換を引っ張ったKeePer LC500は45.6秒の制止時間がかかってしまい、KEIHIN NSX-GTに順位を奪われてしまう。
ただ、このピットタイミングで注目されたのが、RAYBRIG NSX-GT。スタートを担当したバトンが38周目にピットインして山本尚貴に替わったが、なんとここでタイヤ無交換作戦を選択。まんまとKEIHIN NSX-GTの前を奪い、トップに浮上。ただ、タイヤが温まったKEIHIN NSX-GTはニュータイヤのグリップを活かしてすぐにRAYBRIG NSX-GTをパス。これでNSX-GTのワン・ツー体制となり、3番手にはKeePer TOM’S LC500をかわしたWAKO’S 4CR LC500がカムバックした。
上位勢もドライバー交代を終え、中団でも激しいバトルが繰り広げられ、6番手のCRAFTSPORT MOTUL GT-Rと7番手WedsSport ADVAN LC500が秒差の勝負が展開する中、3番手のレクサス勢対決は前年チャンピオンのKeePer LC500平川亮が前を行くWAKO’S LC500の大嶋和也に襲いかかり、56周目のヘアピンで表彰台圏内へと復帰。