■接触がまさかのトラブルに……!?
一方で、序盤トップ争いをしていたマシンたちに何が起きたのか。ピットイン前までトップ争いを展開していたHitotsuyama Audi R8 LMSと31号車TOYOTA PRIUS apr GTは、思わぬアクシデントにより悔しいレースとなった。
2番手スタートでトップを走っていたリチャード・ライアンのHitotsuyama Audi R8 LMSは、ピットイン直前まで嵯峨宏紀がドライブしていた31号車TOYOTA PRIUS apr GTとバトルを展開していたが、28周目、ピットインしようとしていた30号車TOYOTA PRIUS apr GTに、Hitotsuyama Audi R8 LMSが接触。これに31号車TOYOTA PRIUS apr GTも接触してしまったのだ。
この後、Hitotsuyama Audi R8 LMSはピットインし富田竜一郎に交代したが、ABSのトラブルでコースアウト。さらに、ドライブシャフトにトラブルを抱え、マシンを止めてしまっている。ただ、「原因は特定中」というものの、このドライブシャフトの壊れ方が接触に起因するものではないかという可能性もありそうだ。
そして、31号車TOYOTA PRIUS apr GTも「接触してから駆動系がおかしくなった。たまたまなのかもしれないけど(金曽裕人監督)」というのだ。「あのペースで行って、タイヤ交換したらいいところにいけると思っていた。後半、(平手)晃平が行っていたら面白いレースにできたのに」というから、両者ともに悔しいレースになったのは間違いない。
今回素晴らしいレースを展開したUPGARAGE 86 MC、D’station Porsche、悔しい思いをしたHOPPY 86 MC、Hitotsuyama Audi R8 LMS、TOYOTA PRIUS apr GT。そして4位のLEON CVSTOS AMGも悔しいレースだっただろう。そして、まだまだ役者は多い。ドラマチックな開幕戦となった今年のGT300は、まだまだ混迷を極めそうだ。
