笠井エンジニアはレース後、まず坪井を「良かったですね。想像以上です」と称賛した。そして次戦鈴鹿からは、帰ってくる可夢偉と組むことになる。「このクルマ(LC500)ではまだ可夢偉さんとなにもできていないですけど、可夢偉さんが欲しがるところ(セットアップ)は分かっているつもりです」。

 コバライネンに関しても、「ヘイキさんとも結構長くやっていますから、好みは分かっています」。そして両ドライバーの好みは、「似ていると思いますよ。欲しがるところは同じだろうと思います。もちろん、それをここ(LC500)で再現できるかは未知数ですけどね。可夢偉さんが“入る”(好んで乗れる状態)ならヘイキさんも入ると思います」。

 笠井エンジニアと可夢偉のコンビ力の高さが、スーパーGTでも発揮されるシーズンになりそうな予感が漂ってきた。「分かんないですよ、まだ」と笠井エンジニアは笑うが、当初は「今年はスーパーGTのスケジュールがアタマから抜けてました」という年が、スーパーフォーミュラと併せて「濃い年にはなりそうですね」と変化してきたのは確かである。観る方からしても楽しみになってきた。

 2戦を終えて、ブリヂストン装着のレクサス勢は綺麗にポイントが揃った。15~14点にサード、セルモ、トムス(No.1 KeePer)、チームルマンの4台が密集し、他陣営のポイント/ハンデ状況や戦力状況等を併せて考えると、次の鈴鹿ではこの4台(とNo.36 auトムス)のなかからウイナーが生まれる可能性が高く思える。

 富士で得た勢いのままに、サードのコバライネン&可夢偉がレクサス陣内の主導権を握る、そんな展開もあっておかしくなさそうだ。2016年チャンピオン陣営の再生、完全復活への試金石というレースにもなるだろう。

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