さらに興味深いのが、上位3台のNSX+BSの装着していたタイヤが三者三様というウワサがあること。もっともソフト目なのがARTAで、RAYBRIGはそれよりもハード目で、KEIHINはその2台とも違うチョイスだという情報がある。もしこの情報が本当ならば、明日の決勝はそれぞれ戦略が異なることになる。

 また、4番グリッド以下のチームも予選での失敗がはっきりしているチームが多く、決勝での巻き返しに注目が集まる。今回の予選では、冷たい強風の影響で予想以上に路面温度が下がり、タイヤのウォームアップに苦しんだマシンも多かったのだ。特にタラレバで言えば、予選Q1で2番手タイムをマークしながら、予選Q2でスピンしてしまったEpson Modulo NSX-GTは、明日の隠れた本命マシンと行ってもいい存在だ。

 予選Q2でスピンしてしまった松浦孝亮が振り返る。

「なかなか難しいですね、レースって(苦笑)。Q2のアウトラップのあの段階ではどのメーカーもタイヤは温まらないと思うんですけど、明日のレースのアウトラップのイメージで、どれくらい行けるのかプッシュしていったら、いきなりスピンしてしまいました」

「その後の砂利は数周したらきれいになったので影響はなかったのですが、そのあとのシケインでの2回目のスピンにはびっくりしました。1回目のダンロップコーナーでのスピンはタイヤが温まっていないのでわかるのですが、2回目のシケインではウォームアップランでタイヤもだいぶ温まっていたのに、シケインの入り口でいきなりリヤが滑りました。自分の予想のしていない、ああいう滑り方でスピンしたのが初めてだったので驚きました」と松浦。

 しかし、決勝での手応えは充分に感じている。

「明日はもう少し気温が上がってくれると思いますし、タイヤのタレも少ないですし、温まったときのピークのグリップもいいので、明日は面白いレースができると思っています。相手がNSXであろうとも関係ないです。自分たちのレースをするだけだと思っています。明日のレースでしちゃいけないミスを今日してしまったので、明日は大丈夫だと思います」と決勝への期待を語った松浦。

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