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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.07.04 18:42

LEXUS TEAM SARD 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

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スーパーGT | LEXUS TEAM SARD 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

■公式予選
公式予選Q1:可夢偉が難しいセミウェットコンディションのQ1を7位で突破

 30日(土)公式予選開始直前にスコールが来襲。気温29度/路面温度35度と若干下がったコンディション。アタッカーの可夢偉がまずはハード系ウェットタイヤを装着してコースイン。3周走行したところでコースのライン上が乾き始める。
 
 素早い判断を下した可夢偉がすぐにピットインしてソフト系ドライタイヤに変更し、ふたたびコースイン。まだ滑りやすい路面のアウトラップでフィーリングに違和感を覚えたため、そのままピットインしてクルマを確認する思わぬ事態もあったが問題なかったため、セミウェットの難しいコンディションのなか、ドライタイヤでのアタックを続けた。
 
 そして迎えた最終ラップでセクター自己ベストを更新。一気に畳み掛けるかのようにフィニッシュラインを駆け抜けた可夢偉は1分28秒542のタイムで見事にQ1を7位で突破した。

公式予選Q2:ヘイキが渾身のアタックで3番グリッド獲得!

 Q2は路面は乾いているがふたたびスコールが降りそうな暗い雲がある空模様で、気温27度/路面温度33度と下がっていく。Q2アタッカーのヘイキは、可夢偉と同じソフト系ドライタイヤを装着。完全ドライとなったコンディションであったが、ふたたび雨も降り出しそうな雲行きのため、開始と同時にコースイン。丁寧にタイヤを温め、4周目にこれまでのベストから大きくタイムアップする1分23秒676と全車の先頭を切ってのトップタイムをマーク。気合いの入れ込みようが、ひしひしとその走りから伝わってくるヘイキの渾身のアタックであった。
 
 心配された雨粒も路面を濡らすほどではなく、ライバル勢もまだまだアタックを続けておりクールダウンをした後に再度アタックを敢行したヘイキ。最終ラップ最終コーナーで若干雨の影響で滑り惜しくもポール獲得ならず。Q2はコースレコードを記録したヘイキの渾身のアタックで見事に3番グリッドを獲得した。

DENSO KOBELCO SARD LC500
DENSO KOBELCO SARD LC500

■決勝
ウォームアップ走行

 1日(日)の天候は快晴に。気温31度/路面温度44度のコンディションのなかで、サーキットサファリが20分間実施。燃料を積んだ状態でもヘイキが良好なタイムを刻んで13周走行。続いて行われた20分間のウォームアップでも可夢偉が同様に好ペースで13周を走行。ひたむきに勝利を目指す決勝へ向けて準備万端に整えた。

決勝スタート
第1スティント:序盤、ヘイキが果敢にトップを奪う

 1日(日)15時決勝スタート時点は気温32度/路面温度47度の晴れ。3番グリッドから発憤興起して勝利を目指してスタートしたDENSO KOBELCO SARD LC500は、スタート担当のヘイキがスタート前のグリッド上で「すぐにトップを奪う」と力強く語っていた通り、まずはオープニングラップに17号車を3コーナー立ち上がりで抜き2位に浮上する。
 
 次のターゲットとなるトップ16号車を次第に追い詰めていき、背後でチャンスを伺う走りのヘイキ。19周目に3コーナー出口からバックストレートで16号車に並びかけると4コーナーにてインサイド側のヘイキが華麗に仕留めトップを奪う。追いすがる16号車を尻目にギャップを拡げていき、そして27周目から追い上げを見せる6号車が2位となりドッグファイトの接戦が続いていったが、見事に撥ね除け堅固な走りを続けるヘイキ。
 
 2位6号車がアンダーカットでピットインした1周遅く、セオリー通り対抗のオーバーカットで36周を終えピットインを敢行。同門対決の様相のなかで高度な駆け引きが繰り広げられていった。

第2スティント:巧みに後続を封じ込めた可夢偉がGT初勝利を飾る

 ミスなく落ち着いて可夢偉を送り出す。トップで戦列に戻った可夢偉はオーバーカットを成功させて後方から襲いかかる6号車を巧みなブロックラインを取り抑え込む。相手の得意な部分を見事に消し去り、並びかけられても決して隙を見せないという力強く動じないハートの強さを見せた。
 
 その後2位に上がって襲いかかってきた36号車も巧みなライン取りでクレバーに抑え込む高度なテクニックを披露。緊迫したバトルがつねに続いていったが見事に封じ込める可夢偉の真骨頂の走りが場内を沸かせた。全周に渡って緊張のバトルが繰り広げられたがトップを守り抜いた殊勲の可夢偉が自身のGT初勝利を飾るトップチェッカー。DENSO KOBELCO SARD LC500は、持てる実力を遺憾なく発揮し素晴らしい速さを見せ、堂々の今季初勝利を飾った。
 
 ドライバーポイントでは20点を獲得(計35点)、チームポイントでは23点を獲得(計44点)し、ともにシリーズランキングトップに浮上し、最高の結果でシリーズ前半戦を締めくくった。次の長い500マイル(約800km)の距離で争われる第5戦は約1ヶ月後となる8月4日(土)・5日(日)に富士スピードウェイにて開催される。


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