スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.13 11:00
更新日: 2018.08.13 11:59

31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート


スーパーGT | 31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2018 AUTOBACS SUPER GT ROUND5 富士スピードウェイ
開催地:富士スピードウェイ(静岡県)/4.563km
8月4日(予選) 天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:2万2100人
8月5日(決勝) 天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:3万8300人

64kgのハンデもなんのその! 予選11番手から3位でゴール、今季3度目の表彰台へ

 全8戦で争われるスーパーGTシリーズの第5戦、『FUJI GT500 mile RACE』が富士スピードウェイで開催された。今年もaprは2台のトヨタ・プリウス ZVW51を走らせ、#31 TOYOTA PRIUS apr GTを、新たにコンビを組むことになった、嵯峨宏紀選手と平手晃平選手に託すこととなった。
 
 開幕戦こそリタイアを喫した#31 TOYOTA PRIUS apr GTながら、第2戦以降は入賞を重ね続け、ついにランキングではトップを5ポイント差で追う2位にまで浮上した。
 
 それがゆえに名誉の勲章でもあるウエイトハンデは64kgにまで達してしまったからには、一発の速さを競う予選では苦戦を免れそうもない。しかしながら、今回はレース距離が300kmから500マイル(約800km)に延長され、今年いちばんの長丁場となったため、戦術の駆使によって十分に勝負権ありと予想される。ここまでも予選より、確実に決勝で順位を上げてきたことが、何より強い根拠。一躍トップ浮上も、決して夢ではない。

公式練習 8月4日(土)8:40~10:25

 このところ全国各地で猛暑が伝えられるが、この週末の富士も例外ではなく、非常にハードなコンディションのなかでの走行開始となった。最初に#31 TOYOTA PRIUS apr GTに乗り込んだのは、嵯峨選手ではなく平手選手。というのも、公式練習を前に嵯峨選手は左足を捻挫してしたからだ。

 そのため、今回は平手選手がなか心となってセットアップが進められていった。途なか2回の赤旗なか断があり、最終的には公式練習が10分間延長されるが、それほど長くピットに止まらずに済んだのは、持ち込みのセットから微調整のみ施せば良かったため。また、今回のレースは長丁場ということもあって、決勝重視に専念できたことも輪をかけた。

 ほぼ折り返しのあたりで平手選手は1分38秒915をマークして、その時点での10番手につける。嵯峨選手が乗り込んだのはGT300単独セッションの直前から。先にも述べたとおり左足の痛みを訴える嵯峨選手は全力でブレーキを踏めずにいたが、それでも1分39秒483をマーク。続いて行われたサーキットサファリでは要領を覚えたのだろう、最後に1分39秒028を記録していた。

公式予選Q1 8月4日(土)14:35~14:50

 非常に高い温度での走行を覚悟していた予選ながら、薄い雲が日差しを遮ってくれたのか、気温は31度、路面温度は44度と、想像していたよりは低め。しかし、それでもレンジから外れなかったのだから、今さらながらにブリヂストンのタイヤの、懐の深さを感じさせられた。

 今回のQ1担当は平手選手。入念にウォームアップを行なった後、最初のアタックで1分38秒232をマークするも、まだまだ行けると判断した平手選手は、さらにコースを果敢に攻め立てて1分38秒232にまで短縮を果たす。そしてチェッカーを待たずにピットイン。終了間際にタイムアップした車両もあって、走行終了時の4番手からは順位を落としたとはいえ、トップからコンマ2秒遅れの6番手で、難なくQ1突破を果たすこととなった。


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