TEAM UPGARAGEは、小林選手ドライブでQ1に挑む。公式練習のあとにもエアロパーツの調整や車高の調整など細かくセッティング変更を行い、万全の態勢。
予選が開始される頃には、午前中のうだるような暑さが多少落ち着き、路面温度も下がり始める。各車、コースインし入念にフォームアップを行っていく。小林選手もしっかりとフォームアップを行い、クリアラップを見計らいアタックをする。
見事1分38秒408で7番手タイムをマークし、セッション終了前にピットイン。ライバルの動向を見守る。最後の方でアタックしたマシンが多少いたため、最終的に12番手で予選を終える。練習では苦戦をするも、小林選手のナイスアタックで無事Q1突破を果たす。
Q2は中山選手で挑む。Q1での小林選手のフィードバックを元にリヤの足回りのセッティングを変更し、走行を開始。こちらも見事なアタックで1分38秒352で7番手タイムでQ2を終える。満足いく結果とは言えないが、不利なマシンをドライバー2名の頑張りで何とか表彰台も狙える位置で決勝に挑むことができる結果となった。
決勝日は、来場数3万8300人と大盛況。午前中は、太陽は陰りここ最近では比較的涼しいコンディションとなった。午後は、雲もなくなり気温も一気に上がり始める展開。
速さにおける部分では、不利な86MCだが、今回のレースは、500マイルと非常に長距離のレースとなるため、車重が軽いので燃費が良かったり、タイヤの摩耗が少ないというメリットが生かされやすいレースでもあり、ピット戦略が鍵となってくる。
ピットストップは最低で4回の義務付けとなる。燃費的に余裕があるため、かなり早い段階で1回のピットインを行い、ライバルとの混戦を避けクリアな状態で走行し、自分たちのペースを維持してジャンプアップを図る作戦。
決勝スタートドライバーは小林選手。やはりパワー不足は非常に厳しくスタート直後に直線でライバルにあっさりと抜かれてしまい順位を12番手まで落としてしまう。予定どおり早い段階の6周目でピットインし、ドライバー交代と給油を行い、中山選手がピットアウト。タイヤをいたわりつつ、作戦通りクリアなところで走行することができ、安定したラップを刻み続け暫定8番手で40周を過ぎたころに、2回目のピットイン。ここでは、タイヤ無交換作戦でドライバー交代と給油のみを行い小林選手にバトンタッチ。
