「高星はがんばりましたよね。まずはQ1をクリアするという目標でやってきて、ギリギリQ1を突破できた。今日は明日の天気を含め、高星にはできるだけ走ってもらおうと、練習走行でトータルで19周走ってもらいました。思ったよりは周回数が少なくなってしまったけど、ニュータイヤを2セット履いて、Q1突破いけるかなという感触を持ちました。Q1でマークした1分48秒1のタイムは、ちょっとドキドキしました(苦笑)。1分47秒台を目標にしていたけど、しっかりアタックしてQ1をクリアしてくれました」

 高星も自身初のGT500の予選アタックには、完全には満足はしていない。

「Q1のアタックは、個人的にはまだまだと思っています。セクター3などに関しては、いいタイムが出ているので自信につながりましたけど、ピーキーさが出るコーナーで攻め切れないところがありました。ただ、どこを攻めきれなかったのかは把握していますから、そこはロガーを見ながら整理していきたいと思います」

 ただ、スーパーGT、そしてGT500クラスの難しさはレースにこそ、凝縮されている。そこは大駅監督も冷静に見つめる。

「今、F3のクラスに乗っているドライバーはスピード的にはGT500にも乗れると思います。ただ、GT500はひとりで走って速い/遅いのレースではなくて、いろいろなことをしなきゃいけないレース。GT300との混走があり、いろいろなものをマネジメントしなきゃいけないし、ステアリング周りのスイッチ類も多い。いろいろ仕事量が多いので、まずはそれをレースで学習してもらいたいなと思います」

「日曜は雨でも晴れでも、高星はGT500のレースが初めて。1000kmは周りもいろいろ躓いたり、転んだりして、その中で怪我が小さいチームが上に残るレースなので、高星が無理してプッシュする必要がないように乗せたいと思っています」

高星もその点はもちろん、理解している。「GT500でレースを戦うのも初めて。今度は(GT300の)抜かれる立場から抜く立場に変わりますが、経験したことがないのでどうなるか分かりません。ただ、そのなかでもいいポテンシャルを発揮しながら、スティントごとに経験値を貯めて、レベルアップしていきたいですね」

 大本命と言われ、まずは順当に2番手を獲得したS Road。それでもトップのドラゴは速さがあり、後ろ3番手のカルソニック IMPUL GT-Rは1000kmでの優勝もあり、言わずと知れた強豪チーム。その中でルーキー高星を擁するS Roadはどんな戦いを見せてくれるのだろうか。

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