■公式予選1回目(Q1)
14:30分から、15分間の公式予選が定刻通りにスタート。Q1は公式練習でも抜群の走りを見せた牧野選手がSGT LOTUS EVORAに乗り込みました。
朝の空模様が嘘のような、完全なドライコンディションでQ1がスタート。しかしライバルたちが続々とコースインをする中、No.2シンティアム・アップル・ロータス(SGT LOTUS EVORA)は、ピットを出ませんでした。まさに牧野選手が現在闘う、フォーミュラレースさながらの予選アタックです。
残り時間が11分を切ったところで、とうとう牧野選手がコースイン! 本格的なアタックラップに突入したのは計測2周目から。ここでEVORAセクター2で早くも全体ベストを刻み、まだ暖まりきらないマシンをふらつかせながら130Rに突入。シケインをクリアして、コントロールラインを通過したそのタイムは…1分58秒484! EVORAはいきなりトップに躍り出ました。
さらに完全にタイヤを暖めた牧野選手は、連続アタックでセクターごとにタイムを塗り替えて行きます。まさに路面に張り付くような、安定した姿勢でコーナーをクリアするEVORA。最終コーナーを最短距離で駆け抜けたそのタイムは……1分57秒811!!!
全29台のなかで唯一の57秒台を刻み、2番手に1秒以上の差を付けて、Q1をトップ通過。強烈なスーパーGTデビューを果たしたのでした。
■予選第2回目(Q2)
上位14台が進出を果たした予選第2回目(Q2)は、15:15から12分間のスパンで定刻通りにスタート。Q1と同じくギリギリの燃料を搭載したEVORAは、残り時間が10分を切ったところでコースインしました。
加藤選手がタイヤを暖める間にトップに立ったのは、ライバルであるマザーシャシーのTOYOTA86。タイムはQ1の牧野選手に匹敵する、1分57秒876というタイムでした。
そして加藤選手がアタックラップで刻んだタイムは……1分58秒826! 加藤選手はさらに連続アタックをかけますが、これを上回ることはできず、さらにJAF-GTマシンであるTOYOTA PRIUS GTが2番手に食い込みました。
それでも加藤選手は最後まで諦めず、残り時間30秒を切った時点でラストアタックに臨みます。セクター2ではベストを刻み、2年連続のポールポジションを目指すEVORA。
しかしタイムは1分58秒127と、僅差で及ばず3番手に! トップとの差はじつに0.251秒、3台のJAF-GTマシンが0.3秒以内にいるという激しい予選となりました。
それでもSGT LOTUS EVORAは、セカンドロー・3番手という好位置を獲得。非常に有利なポジションから、明日の決勝レースを戦います。