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投稿日: 2018.09.16 23:48

LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2018スーパーGT第6戦SUGO 決勝レポート


スーパーGT | LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2018スーパーGT第6戦SUGO 決勝レポート

 レース前半に続きZENT CERUMO LC500のいいフィーリングを感じ取った石浦は、視界の奥に3番手を走る#8 NSX−GTをとらえる。これを抜くことができれば表彰台圏内だ。ただ、45周目の最終コーナーで2番手を走っていた#12 GT−Rがコースアウト。ラジエターにコースサイドの草が詰まり、ペースが下がっていた。これで#8 NSX−GTが2番手に、#12 GT−Rが3番手というオーダーに変化し、石浦のターゲットは#12 GT−Rに変わった。

 水温の上昇によって#12 GT−Rのペースが下がっており、石浦は急速に背後に迫った。60周が近づく頃になると、石浦はすぐにでも抜けそうな位置までつけていく。今後のシリーズを考えても、LEXUS TEAM ZENT CERUMOにとって是が非でも欲しい表彰台圏内は目の前だ。

 しかし#12 GT−Rは、ドライバーの対応で水温上昇が解消。ふたたびペースを取り戻す。さらに燃料流量リストリクターが制限されていないため、ストレートは速い。さらにGT300クラス車両とのめぐり合わせも悪く、なかなかオーバーテイクに至ることができなかった。

 とはいえ終盤に向けZENT CERUMO LC500のペースも良く、チャンスはまだまだありそう……と思っていたタイミングで、GT300クラスの#31 プリウスGTがSPイン側コーナーで接触されクラッシュを喫してしまう。危険な箇所でもあり、レースはセーフティカー導入となってしまった。

 これで上位の間隔は一気に縮まることになるが、76周目にリスタートが切られると、石浦の努力でギャップを広げていた#16 NSX−GTがふたたび背後から接近する。リスタート周のアタックこそ、#16 NSX−GTがアウトにはらんだことからポジションを守ったが、77周目のストレートでふたたび#16 NSX−GTにインを突かれると、石浦は為すすべなく5番手にドロップしてしまった。#16 NSX−GTもハンデがない車両の一台。セーフティカーが入ってしまうと、燃料流量リストリクターが制限されているZENT CERUMO LC500にとっては苦しくなってしまうのだ。

 石浦はコーナリングの利を活かしふたたび#16 NSX−GTを追ったが、そのまま5位でチェッカーを受けた。予選順位からはポジションを上げたが、表彰台に迫りつつあっただけに少々悔しさが残る。ただ、チーム全員が力を出し切ってのレクサス勢最上位でもある。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは今回得た手ごたえを、残り2戦に向け全力でぶつけていく。

立川祐路/石浦宏明

ドライバー/立川祐路
「序盤からクルマのフィーリングも良く、順調にレースを進められましたが、前を走っていたライバルたちが燃料流量リストリクターのハンデがない状態で軽くパワーがあり、僕たちよりもストレートが速かったので、オーバーテイクは少し苦労してしまいました。ただ、自分にできることはできたと思っています。クルマもタイヤもフィーリングが良かったので、石浦選手に交代して追い上げてくれると思っていましたが、僕たちにとってはセーフティカーのタイミングが悪い方向にいってしまいましたね。こればかりは仕方ないです。次戦オートポリスはハンデも半分になりますし、フィーリングもここ数戦ずっといい。その間に公式テストもあるので、もっとクルマを仕上げていきたいです。残り2戦とも勝つつもりでいますし、このままではシーズンは終わらせられません」

ドライバー/石浦宏明
「立川選手のスティントはタイヤの状態も良かったので、もう少しピットインを引っ張るつもりでしたが、ピットインした#16 NSX−GTに抑えられるかたちになったため、早めに入ろうと提案しました。アウトラップは頑張ってクリアな状態を作ることができ、前を行く3番手を追っていきましたが、そこからはラップダウンのめぐり合わせも良くなかったので、追いついたもののなかなか前を抜けませんでした。今回は決勝向けのセットアップのフィーリングが良かったので、あのままいけば抜けると思いましたが、セーフティカーでリセットされてしまったのが残念です。今回はファステストラップも記録できましたし、タイヤも素晴らしかったです。僕たちができるレースはできたのかなと思っています。とは言え同様のハンデのライバルが勝利しているので、レクサス勢全体で頑張っていかないといけないと思います」

浜島裕英監督
「レース序盤から立川選手が素晴らしい走りをみせてくれましたし、ピット作業もメカニックが素晴らしい仕事をしてくれて、ミスなく石浦選手を送り出すことができました。さらにファステストラップも記録しましたし、自分たちとしてはいいレースができたと思いますが、セーフティカーのタイミングに泣かされる結果になってしまいましたね。クルマは大幅に良くなっているので、次戦オートポリス、そして最終戦のツインリンクもてぎで頑張っていきたいと思います。なんとか結果というかたちで、残り2戦でチームの頑張りを花咲かせたいと思います」

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