■日産自動車 星野専務からも熱いエール

 この思いに共感したのはニッサンも同様。日産自動車の星野朝子専務執行役員は、全国のニスモパフォーマンスセンターのテカニカルスタッフがメカニックとして参戦することが、「さらなる現場の士気向上、クルマに関わる若者の人財育成、さらには日本市場活性化に繋がる」と支援を決意した。

 星野専務は家族から「ポルシェをスカイラインが抜いた話」をよく聞かされてきたという。これは1964年日本グランプリでのポルシェ904とプリンス・スカイラインGTの対決を差すが、近藤監督はその逸話に応え「このGT-Rでポルシェを抜いてきます」と2018年ウイナーのポルシェに対し、力強く宣言。星野専務も「優勝してください」と期待を述べている。

 ちなみに、星野専務は9月13日に日産自動車のブランドアンバサダーに就任した、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手に「分かりました。GT-Rさし上げましょう!」と語った人物。この日、発表会に向かうまでに近藤監督とはエレベーターの中で「ニュルブルクリンクで優勝したら、あなたにもGT-Rあげるわ(笑)」という会話があったとか。「片桐社長とも相談しておきます」とのことで、優勝したら近藤監督にはGT-Rニスモがプレゼントされるのかも……!?

 サーキットでお馴染みのピエール北川アナウンサーの司会のもと、こんな和やかな会話も展開されたこの日の発表会だが、「ディーラーメカニックがクルマの楽しさ、操ることの素晴らしさ、人生を挑戦することの楽しさをお客様に伝えられるような人になってもらえれば。日産自動車大学校の生徒たち、販売店のメカニックたち、ニッサン/ニスモ、みんなでこのKONDO RACINGの新しいふたつの挑戦を応援していきたいと思います」と星野専務は語る。

 そして近藤監督は「ここまで来るのに時間はかかりましたが、1年前から構想は練っていました」とこの日の発表にこぎつけた思いと、ニュルへの戦いに向けて宣言した。

「GT-Rは何よりも速くないといけないし、強くないといけない。そしてそのGT-Rをお預かりするわけですから、それに加えてカッコよくないといけないと思います。速くて強く、カッコいいニュルブルクリンクでの戦いをしていきたいと思っています」

 その特殊性から、ニュルブルクリンクにおけるドイツメーカーの壁は厚い。近藤監督が語るように速く、強く、カッコいいGT-Rがその勇姿を披露することができるのか。2019年のニュルブルクリンク24時間まで、万全の準備が進められていくはずだ。

日産自動車のブランドアンバサダーに就任した大坂なおみ選手と星野朝子専務

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